「千葉県房総半島」。
国道465号、または県道81号の山道を奥深く進み、「養老渓谷」や「亀山湖」からほど近く。
道も細く、周囲には何もない。
「こんなところに本当にあるの?」
・・・・。
と不安になってしまうような山中に、ひっそりと構えているのが今回ご紹介する千葉県君津市にある秘湯「いろりの宿 七里川温泉」です。
単なる一軒家のような佇まいですが、建物からは湯煙がたちこめていて風情があり、「あぁ旅行に来たんだな」と実感させてくれることは間違いありません。
そんな、「いろりの宿 七里川温泉」は、宿という名前のとおり宿泊施設。素泊まりや朝食付き、夕食付きと色々な宿泊プランがあるのですが、実は日帰り入浴もできるんです。
お泊りなしでも「いろりの宿 七里川温泉」名物の源泉かけ流しの硫黄泉をたっぷり楽しむことが可能。さらに、「いろりの宿 七里川温泉」では、大広間にある囲炉裏ももうひとつの名物。この囲炉裏では、お肉や魚介類を自由に焼いて食べることができます。
しかも食材の持ち込みも可!これは家族や友人らと一緒に来れば大いに盛り上がること間違いなしですよね。
今回は、そんな趣ある一件宿「いろりの宿 七里川温泉」の特徴や魅力、お風呂情報や囲炉裏での食事、口コミ、アクセス情報について見ていきましょう。
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この記事の目次
1,「いろりの宿 七里川温泉」の泉質は硫黄泉。露天風呂や内湯の全てが源泉かけ流し!
それでは、まず最初に「いろりの宿 七里川温泉」の温泉の特徴から見ていきましょう。
「いろりの宿 七里川温泉」の温泉は、硫黄で少し黄みがかった源泉かけ流しの天然硫黄泉。千葉県内で源泉かけ流しの温泉はあまり多くなく、貴重な温泉スポットなんです。
お風呂は「内湯」と「露天風呂」があって、日替わりで男女交代制。
「内湯」は、とてもレトロな雰囲気で、浴槽がひとつと洗い場がいくつかあります。昔ながらの銭湯のような感じです。浴槽の端からは贅沢にもお湯が放流されており、間違いなく源泉かけ流しの温泉であることを実感します。
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泉質は、「硫黄泉」なので、ゆで卵の黄味のような硫黄の匂いがあり、色は透明。
「加水・消毒・循環」は一切なく、加温のみされています。
「内湯」で少し体を温めてから、いざ「露天風呂」へ。
「露天風呂」には、「ヒノキ風呂」と「石造りのお風呂」の2種類があります。
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大自然の中に包まれた環境のため、春は桜、秋は紅葉を眺めながら露天温泉も楽しめます。
湯煙に包まれて、幸せ一杯な気持ちになりますね。
2,温泉だけじゃない!?「いろりの宿 七里川温泉」の囲炉裏で味わう旬な食材が最高です。
二つ目にご紹介するのは、ここ「いろりの宿 七里川温泉」のもうひとつのオススメ。それは、何といっても「囲炉裏を囲んで食べる焼き物料理」です。
メニューには、アジやエボダイ、サバ、金目など干物が盛りだくさん。
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その他にも、海老や蟹、地鶏、ウィンナーなど、紹介しきれない位の焼き物があります。
煮込みやおしんこ、お刺身など一品料理もありますよ。
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猪肉などのジビエ料理も堪能できます。
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そして意外なお勧めは「焼きおにぎり」。
囲炉裏で焼くのですから、美味しくないはずがないですよね。
さらに、炭代200円を払えば、食材の持ち込みも可能なんです!
自分たちで買ってきた鶏肉やソーセージなど、スーパーなどで買い込んで行けば食べたいものを食べられますし、旅費を抑えることにもなります。
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どんな食材でも、気の許す仲間と囲炉裏を囲んで食べる焼き物とお酒は、別格でしょう。
囲炉裏のあるスペースは人数が増えると煙がもうもうと立ち込めますが、それも風情のひとつ。
そこは楽しんでいきましょう。
ちなみにこの囲炉裏、隣の人と食材を交換したりも自然に行われたりすることもしばしば!
知らない人同士がすぐに仲良くなる不思議な空間です。
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なお、宿泊用のお部屋は和室タイプが全5室。
周辺には「養老渓谷」や「亀山湖」といった観光スポットもあるので、房総観光をお考えの際は、宿泊付きで時間を気にすることなく温泉や囲炉裏料理を楽しむのがおすすめです。
3,「いろりの宿 七里川温泉」源泉の泉質紹介
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ここでは、泉質情報をご紹介しておきます。
泉質
源泉名:七里川温泉
泉質:単純硫黄泉(自家源泉)
源泉温度:不明(加温あり)
ph値:ph7.90
湧出量:不明
効能:
リューマチ、神経痛、外傷、骨折、火傷、婦人病など
4,「いろりの宿 七里川温泉」の基本情報
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名前:いろりの宿 七里川温泉
英語表記:IRORINOYADO SHICHIRIGAWA ONSEN
郵便番号:292-0537
住所:千葉県君津市黄和田畑921-1
電話番号:0439-39-3211
休館日:不定休
日帰り入浴時間:9:00~22:00
日帰り入浴料金:※2018年12月現在
●通常料金
・大人(高校生以上)/800円
・3歳~中学生/400円
●夜間割引入浴料(17:00~22:00):
・大人(高校生以上)/700円
・3歳~中学生/350円
●宿泊料金(一名あたり):
・素泊まり/6,000円
・朝食付き/7,000円
・1泊夕食付き/8,500円
・1泊2食/9,500円~(休前日同料金)
※3歳~中学生は全金額より1,000円引き
お風呂の種類:
・露天風呂
・内風呂
駐車場:無料駐車場あり30台
公式サイト:http://shichirigawa-onsen.com
その他お役立ち情報:
●温泉宿ですが、日帰り入浴も可能です。
●囲炉裏では炭代200円を払えば食材の持ち込み可。
5,「いろりの宿 七里川温泉」の口コミ・評判について
千葉では希少な硫黄泉と、囲炉裏料理が魅力の「いろりの宿 七里川温泉」ですが、ここでは実際に訪れた人々の口コミや評判について見てみましょう。
今日の温泉は千葉で気になっていた七里川温泉へ。冷鉱泉を沸かした源泉掛け流しのお湯。口に含んでみると結構な硫黄臭で、比較的ぬるめに沸かされてるからゆっくり入れた。人も殆ど居なかったのでお湯の注がれる音と虫の音だけが響く、のんびりした時間を過ごせた。意外に遠かった。。。 pic.twitter.com/T0w6z3JEyN
— ろま (@rmnimp) 2017年7月9日
ぜったい元気でるわ。#七里川温泉 pic.twitter.com/8xPmJeXYwL
— 島野 浩太朗 (@Kotaronpet) 2017年5月22日
昨日の温泉、七里川温泉。千葉県最強の温泉といわれるだけあって泉質は(千葉にしては)とてもよい。あと休憩室がカオス空間でした。先週の白岩館とともに是非また行きたい。 pic.twitter.com/W83U0frf1z
— 久瀬修一(仮) (@shuichi_kuze) 2017年5月8日
弾丸で七里川温泉。
いのししにくうまい pic.twitter.com/wCAvKPimvx— 使ってません。フォロー外して下さい (@F2piHm) 2017年4月20日
日帰り距離だと千葉の七里川温泉オヌヌメ
— カルマおじさん (@konoe_lal) 2017年6月3日
#七里川温泉 入湯料800円 タオルは無料で貸してくれました pic.twitter.com/IkiNYK3eHL
— なびちば (@navichiba) 2017年3月29日
七里川温泉というところは持ち込みOKの囲炉裏がある温泉地だった。食材も売っている。猪の肉?美味しかった。昨日は猪を道沿いでさばいてる人も見ました。 pic.twitter.com/gy3bt4AyQO
— saikoSHIIKI (@shiiki_s) 2017年2月27日
口コミを見ていると自分も行きたくなってきませんか?
やはり「源泉かけ流しの硫黄泉に癒されて、みんなで囲炉裏を囲んで食べる海鮮やジビエ料理に舌鼓を打つ」、という満足感ある幸せそうな口コミが沢山見られました。
施設の清潔感などはホテルと比べるとやはり少し劣るようですが、山奥の温泉宿という風情を楽しむには持ってこいのスポットなのだと思います。
6,千葉「いろりの宿 七里川温泉」までのアクセス情報
郵便番号:292-0537
住所:千葉県君津市黄和田畑921-1
電話番号:0439-39-3211
車
館山自動車道「姉崎袖ヶ浦IC」より国道410号経由で約50分
電車
JR久留里線「上総亀山駅」より七里川温泉行きバスで約20分、「七里川温泉」バス停下車、徒歩1分
7,「日本の秘湯」ゆ~ナビ編集部コメント
出典:instagram/hm_yuichiさん
「いろりの宿 七里川温泉」、いかがでしたか?
一度訪れたらその居心地の良さのあまり、人に教えたくない気もするような山里の一軒宿。
何と言っても囲炉裏での料理が最高ですね。炭代を払えば持ち込み可というのは、かなり良心的。
千葉県内でも貴重な源泉かけ流しの天然硫黄温泉ですし、房総半島の観光をお考えの方は一度チェックしてみてください。
記事更新日:2018年12月13日
記事作成者:「日本の秘湯」ゆ〜ナビ編集部