突然ですが、「美人の湯」ってご存知ですか?
温泉好きの方なら一度は必ず聞いたことがあると思います。
それでは、「日本三大美人の湯」があるのはご存知でしょうか??
「えっ?そんな美人になる温泉なら、私も行ってみたいわ!」
「うちの宿は、美人の湯ですよ!」
と言う方々もいらっしゃると思います。
そこで今回は、「日本三大美人の湯」について、温泉シニアマイスターの小井 明日香がご紹介させていただきたいと思います。
「日本三大美人の湯」・・それは「どこにあって、どんな温泉で、どんな泉質なのか」まで、たっぷりと解説していきます。
今度の温泉旅行は、どこかの美人の湯に行って、心も体も美人を目指しませんか?
それでは詳しく見ていきましょう。
関連情報:「日本三大美人の湯」に関連する記事として以下の記事も合わせてご覧下さい。
▶川中温泉にある温泉宿「かど半旅館」!日本三大美人の湯のお湯でモチモチ肌に!?
▶島根「湯の川温泉」をご紹介!日本三大美人の湯の日帰り温泉をまとめました。
▶「美人の湯(美肌の湯)」ってどんな温泉?美人の湯で有名な温泉地の紹介付きで解説
▶「日本三大美肌の湯」について解説。佐賀県「嬉野温泉」、島根県「斐乃上温泉」、栃木県「喜連川温泉」をまとめました。
この記事の目次
1,最初にチェック!「美人の湯」とは?どんな温泉?その泉質を紹介
日本三大美人の湯をご紹介していく前に、前提として「美人の湯」について確認しておきましょう。
「美人の湯」とは、一言で言えば、アルカリ性系の温泉です。
温泉の入浴感としては、「スベスベ」から「ツルツル」で、アルカリ性度が高くなればなるほど、ローションを塗ったようなトロトロの感覚になります。
▶参考:アルカリ性とは?
物質そのものもしくは、物質を溶かした水溶液は、「酸性・中性・アルカリ性」に分類されます。その度合いを表す数値がPHで、0〜14の数値があります。酸性になる程数値は低く、アルカリ性になる程数値は高くなります。
ちなみに中性が「PH7」で、「PH8.0」を超えると弱アルカリ性で「PH11」を超えると、アルカリ性になります。
「美人の湯」の泉質も多岐に渡りますが、いちばん一般的なのは、「ナトリウムー炭酸水素塩泉」です。
参考:炭酸水素塩泉の泉質紹介については以下で詳しくご覧下さい。
▶温泉の泉質「炭酸水素塩泉」とは?
しかし、一概に言えないのが温泉の面白い所で、解説すると長くなりますので、「美人の湯」の泉質について詳しくは、以下の記事で詳しく解説しています。参考にご覧下さい。
参考:炭酸水素塩泉の泉質紹介については以下で詳しくご覧下さい。
▶「美人の湯(美肌の湯)」ってどんな温泉?
というわけで、ここでは美人の湯は、「アルカリ性系の温泉であること」という風に覚えておいていただいて、次の「日本三大美人の湯」についての解説をご覧いただければと思います。
2,「日本三大美人の湯」ってどこの温泉?
それでは、「日本三大美人の湯」について見ていきましょう。
日本三大美人の湯は、「群馬県・和歌山県・島根県」にあります。
(1)群馬県「川中温泉」
一つ目は、群馬県の「川中温泉」です。
群馬県と言えば、草津温泉を思い浮べてしまいますが、吾妻群にある「川中温泉」です。
(2)和歌山県「龍神温泉」
二つ目は、和歌山県の「龍神温泉」です。
和歌山県と言えば、1300年以上の歴史を持つ、南紀白浜温泉や、本州最南端の町に湧く串本温泉などがあります。
(3)島根県「湯の川温泉」
三つ目は、島根県の「湯の川温泉」です。
世界遺産の「石見銀山」に湧く温泉津温泉や、熊野大社に隣接した八雲温泉などがあります。
この3つの温泉が「日本三大美人の湯」と言われています。
ちなみにですが、「日本三大美肌の湯」もあるんですが、ご存知でしょうか?実は、勘違いされてる方も多いんですが、同じではないんですよ。
今回は「日本三大美人の湯」の記事ですので、「日本三大美肌の湯」は以下の記事をご覧下さい。
そもそも、「日本三大美人の湯」って、誰が考えたのでしょうか?
実は、はっきりしていないんです。
私の知るところでは、1920年に編纂された「温泉案内」の中の「肌を白くする」効能一覧で、この3つが含まれていたそうです。
「日本三大美人の湯」の出どころはわかりませんが、美人の湯である事には間違いありません。
それでは、以下では、日本三大美人の湯を順番にご紹介していきたいと思います。
最初は、群馬県「川中温泉」からご紹介していきます。
3,群馬県「川中温泉」をご紹介
それでは、日本三大美人の湯の一つ目、群馬県「川中温泉」をご紹介します。
群馬県にある「川中温泉」は、雁ヶ沢川の川底から、自然湧出しているのが名前の由来です。
歴史は古く、いつ発見されたのかは不明ですが、源頼朝の家臣が入湯したと言われているそうです。
泉質は、「カルシウムー硫酸塩泉」。
硫酸塩泉と言えば、独得の手触りがある温泉で、カルシウムが入っていますので、成分量により、やや濁ってるかな?と感じる程度から、かなり濃い色までの濁りがある事が多いです。(※個人の経験と入浴感による感想です。)
ちなみに川中温泉で、有名な温泉旅館は、「かど半旅館」。
▶参考:かど半旅館については以下をご覧下さい。
周辺には、松の湯温泉や薬師温泉旅籠・吾妻峡温泉天狗の湯・根古屋城温泉・鳩ノ湯温泉と言った温泉施設があります。
次は、「川中温泉」に行かれた方の評判・口コミを見てみましょう。
4,実際に「川中温泉」まで行かれた方の感想や評判・口コミをチェック
歴史ある「川中温泉」の感想や評判・口コミを集めてみました。
これから「川中温泉」に行ってみたいと思われている方は、是非参考にしてみてくださいね。
群馬の温泉めぐり①
川中温泉♨かど半旅館
泉質はカルシウム-硫酸塩泉。昔で言うところの「石膏泉」です。湧出温度が約35℃と低めですが、龍神温泉(和歌山)、湯の川温泉(島根)とならび日本三美人の湯と云われています。 pic.twitter.com/yHHNfr7stb— 山と温泉と酒が好き (@aradon_) 2018年1月28日
ここ湯の川温泉は、
川中温泉(群馬)
龍神温泉(和歌山)と並び【日本三美人の湯】として知られています!
草菴のお風呂は
すべて源泉かけ流しで
しかも貸切で利用できる…♪*゚残るはあと群馬県!
ここを最後に行く人が多いらしいw#日本三美人の湯#紅葉 pic.twitter.com/4ujdmFGt9r— TAKUYA(岡山出身Youtuber) (@GroupSecond) 2017年11月13日
群馬県吾妻郡東吾妻町の川中温泉にかつて所在した曹洞宗少林寺の跡。線刻の達磨大師像と簡単な温泉由緒を刻んだ達磨石(温泉碑 写真左)などの石造物が今も残る。2009年6月撮影。少林寺は同町岩下の応永寺末。江戸時代には川中温泉を実質的に管理していたらしい。皮膚病に適応があった。 pic.twitter.com/psecLiFbm8
— 伊藤克己 (@katsumi_itoh) 2017年11月10日
群馬県吾妻郡東吾妻町「川中温泉 かど半旅館」です。看板にあるように、日本三大美人の湯の1つです。かなりのぬる湯です。無色で少しだけ硫黄の香りがします。 pic.twitter.com/RY3CCe2zzF
— 渡辺樹庵 (@watanabejuan) 2017年9月28日
やはり、「日本三大美人の湯」として有名なようで、口コミにもそのように書かれていた人が沢山いました。
そんな源泉をかけ流しなんて、本当に贅沢ですね。
あとは、かなりの歴史があるようで、歴史に興味ある方も多いようです。日本美人の湯コンプリート最後の湯が、「川中温泉」と言う方もいらっしゃるみたいです。
次は日本三大美人の湯二つ目の「龍神温泉」を以下でご紹介していきます。
5,和歌山県「龍神温泉」をご紹介
出典:instagram/tndj5さん
次に、日本三大美人の湯の二つ目、和歌山県「龍神温泉」をご紹介します。
「龍神温泉」は、和歌山県の龍神村にあります。
開湯は1300年前という説や、弘法大師が開湯した説など、諸説あるそうです。江戸時代には、初代藩主徳川頼宣が、上御殿・下御殿を作らせたそうです。
どちらも、それぞれ旅館となりましたが、上御殿の建物は、現在、国の登録有形文化財で、宿として使われています。
泉質は、「弱アルカリ性のナトリウムー炭酸水素塩泉」。
一般に言う、美人の湯ですね。透き通った無色の温泉が多いです。
入浴感は、湯舟の中ではスベスベ感があるものの、湯上りにはサッパリ感が残ります。(※個人の経験と入浴感による感想です。)
龍神温泉で有名な温泉旅館は、前述した「上御殿」や、創業360年の老舗旅館「有軒屋旅館」等があります。また外湯は、「龍神温泉元湯」。日帰り入浴できる旅館もあり。
▶参考:「龍神温泉 元湯」については以下も合わせてご覧下さい。
和歌山の秘湯「龍神温泉 元湯」! 紀伊山地にひそむ「日本三大美人の湯」の泉質に迫る
周辺には、高さ33mのごまさんスカイタワーや、高野龍神国定公園を自然を縦走する高野龍神スカイラインなどがあります。
四季折々の景色を堪能できそうな場所ですが、実際に行った皆様は、どうだったのでしょうか?
次は、「龍神温泉」の感想や評判・口コミです。
6,実際に「龍神温泉」まで行かれた方の感想や評判・口コミをチェック
周辺には、ごまさんスカイタワーだけではなく、紀州の屋根としても名高い護摩壇山も、龍神温泉付近にあります。
そんなワクワクしてしまうような、龍神温泉に行かれた皆様の感想や評判・口コミを集めてみました。
実は、まだ和歌山におります。
龍神温泉に入ってた。
めっちゃ気持ち良かった♨最高!日本三美人の湯と言われてるので、これで、わしの来世は美少女確定やな!#龍神温泉 #龍神温泉元湯 #kai散歩 pic.twitter.com/jZ1RS870KS
— kai@kai散歩・花、風景、昭和撮る人 (@kaiphotosanpo) 2018年4月25日
今年は大好きな温泉にたくさんいきたい!
日本三美人の湯といわれる、和歌山県田辺市の竜神温泉へ。
源泉掛け流しで、泉質良し◎効能は、慢性皮膚病、火傷、神経痛、関節痛、慢性消化器病、筋肉痛等。お肌もしっとり♩気持ち良かったー!温泉から見える景色も良し✨#温泉 #龍神温泉 #和歌山県 pic.twitter.com/9VSi1Qgpib— 緒方ゆうこ アトピーを治す 中川忠工務店 (@ogata_nakachu) 2018年1月4日
日本三大美人の湯の和歌山県龍神温泉に来ました☘すべすべのお湯は美肌効果最高です✌
あとは川中温泉(群馬県)湯の川温泉(島根県)だそうです明日からがんばる‼#イマソラ#温泉#龍神温泉#美肌#お湯 pic.twitter.com/2JTRErXatC— pandacanda (@e6oh1) 2017年11月5日
和歌山三日目は早朝に再び熊野本宮でお参りし、大斎原で日本一の鳥居を見る。写真じゃ分かりづらいけど滅茶苦茶でかい。十津川村、野迫川村の細くてうねった道を抜け高野山金剛峯寺と奥の院へ。そして、龍神スカイランを下り龍神温泉へ。 pic.twitter.com/UyLt4I37JF
— 平林孝央 (@hira_piece) 2017年10月3日
国内地理75
【和歌山県】龍神温泉
現地からツイート!
和歌山県でも知名度の高い龍神温泉。日本3大美人の湯、泉質が弱アルカリ性。肌に優しいわけですね。
紀伊山地の温泉は多くが飲泉も可能な事が特徴ですが、ここも飲めます。また美人になっちゃうね#国内地理 pic.twitter.com/UKOMR1TRNq
— ひらおか先生 (@ks_brain) 2017年9月10日
やはり、こちらも日本三大美人の湯というだけあって、美肌効果を喜んでいる方が多いみたいです。
また、周辺には、歴史ある場所や自然に囲まれており、ツーリングやドライブには最高なのではないでしょうか?
それでは、最後に日本三大美人の湯、三つ目の「湯の川温泉」を以下でご紹介します。
7,島根県「湯の川温泉」をご紹介
出典:instagram/marc0805さん
最後に、日本三大美人の湯の三つ目、島根県「湯の川温泉」をご紹介します。
湯の川温泉は、島根県出雲市にある温泉です。
参考:湯の川温泉の日帰り温泉について以下も参考にご覧下さい。
▶島根「湯の川温泉」をご紹介!日本三大美人の湯の日帰り温泉をまとめました。
大国主の神話に登場しています、八上姫についての伝承があります。八上姫とは、日本神話で因幡国八上郡に姫です。因幡郡は、現在の鳥取県の鳥取市・岩美郡・八頭郡にあたります。
泉質は、「ナトリウム・カルシウムー硫酸塩泉・塩化物泉」。
出典:instagram/reireiyoさん
硫酸塩泉系ですから、独特の肌触りがあり、塩化物泉で保湿とポカポカ感。さらに、カルシウムが入っていますので、やや濁り気味の温泉ですね。(※個人の経験と入浴感による感想です。)
神話の時代からで、島根と言えば、やはり思い出すのは。出雲大社ではないでしょうか。毎年10月には、全国から神様が集結しますので、神無月ではなく神有月になるそうです。
また、石見地方には、2007年に世界遺産に登録された石見銀山もあります。戦国時代後期から、江戸時代前期にかけて栄えた、日本で最大の銀山だったそうです。
では、実際に「湯の川」温泉を訪問された方は、どのような感想をお持ちになったのでしょうか?
次は、「湯の川温泉」の感想や評判・口コミです。
8,実際に「湯の川温泉」まで行かれた方の感想や評判・口コミをチェック
鳥取県と島根県って、意外と勘違いしている人が多いみたいです。
「湯の川温泉」があるのは、島根県です。「湯の川温泉」の評判・口コミを集めてみました。参考にしていただければ幸いです。
湯の川温泉の八上姫神社には、故郷因幡の国(お隣の鳥取)から出雲まで夫を追いかけてきた八上姫が、長旅でぼろぼろどろどろになってた時に湯の川で温泉に浸かり、さらに美しくなった、みたいな話を知って、ああー乙女だなぁそうだね今から好きな人に会うんだもんねえー、と一人萌えていた私がここに
— ゆきま@創作本通販中 (@Ch_yukima) 2014年5月25日
山陰の旅。
初日は売沼神社→八上姫公園→白兎神社→白兎海岸→道の駅白うさぎ→鳥取砂丘→鳥取城址→湯の川温泉に1泊!今回は古事記における出雲神話を巡る旅。大国主と八上姫のラブロマンス縁の売沼神社。因幡の白兎の白兎神社に海岸。10年ぶり鳥取砂丘。三大美人の湯!湯の川温泉。
山陰イイネ! pic.twitter.com/HeAawTIMYH— 桂竹千代 (@katuratakechiyo) 2018年4月9日
島根県は県の条例で温泉の利用料金が一律600円なのはすごいと思う
日本三大美人の湯である湯の川温泉も600円で入れちゃう— ロリロリ@5/1東京遠征? (@brother_summer) 2018年4月19日
神話の時代から、その存在が知れれているというだけあって、「湯の川温泉」には、様々な伝承がありそうですね。
また、島根県の条例で、温泉の利用料金が一律と言うのも、なんだかお得感ありますね。
なによりも、日本三大美人の湯ですから、ぜひとも旅行して、美人になりませんか?
9,「日本の秘湯」ゆーナビ編集部のコメント
いかがでしたか?
今回は「日本三大美人の湯」について、解説させていただきました。
やはり、全国的に有名な温泉だけあって、それぞれ歴史もあるし、周辺スポットも興味湧くものばかりです。
特筆すべきは、なんと言っても、「美肌効果」。美人の湯と言うだけあって、実際に入浴した皆様も満足していらっしゃるようですね。
「日本三大美人の湯」を、すべて巡るのは大変ですが、少しずつでも旅行予定をたててみて、皆さまの温泉ライフとしての目標にするのもいいのではないでしょうか?
温泉に入浴して、これが「日本三大美人の湯なんだ!」と、温泉情緒や泉質を楽しむもよし。周辺スポットで、温泉地の歴史を探索や気分転換するもよし。
楽しみかたは、人それぞれです。至れり尽くせりの「日本三大美人の湯」。いつかは、すべての温泉をコンプリートしてみたい、私の温泉ライフの目標でもあります。
記事更新日:2024年5月9日
記事作成者:ゆーナビ編集部 温泉シニアマイスター 小井 明日香