静岡県にある温泉地といえば「熱海温泉」。
熱海温泉は風光明媚な人気の観光地。
東京からも新幹線を使えば1時間程度とアクセスも簡単。そして気候も温暖。気軽に行けるリゾート地として一年を通してたくさんの温泉好きをはじめ旅行好きの人が訪れます。
そんな温泉で有名な熱海ですが、すでに江戸時代には徳川家の御用達だったといわれる歴史の深い温泉で、今でも風情のある温泉街に旅館やホテルが建ち並び日本を代表する温泉地の一つとなっています。
ゆーナビの方でも熱海温泉を隅々までご紹介していこうと思いますが、今回はそんな熱海にあるちょっとディープな温泉スポット「共同浴場(公衆浴場)」から注目してみたいと思います。
※共同浴場(公衆浴場)は、基本的には地元の人たちが管理運営している温泉なので、利用する時は感謝の気持ちでマナーよく利用してくださいね。
それでは、以下で詳しく見ていきましょう。
▼関連情報:熱海温泉に関連するその他の情報は以下もご覧下さい。
この記事の目次
1,熱海温泉で手軽に日帰り入浴が楽しめる共同浴場(公衆浴場)5つとは?
出典:instagram/tomohiro10tfuさん
それでは早速、熱海温泉の共同浴場(公衆浴場)について見て行きましょう。
「共同浴場」とは地元の人たちのための温泉のことで銭湯のようなものですが、かつて熱海にはいくつもの共同浴場(公衆浴場)があったそうですが、現在は5つしか残っていません。
なのでめっちゃ貴重です!
そんな貴重な共同浴場(公衆浴場)は、以下の5つの施設となっています。
熱海温泉にある5つの共同浴場(公衆浴場)
●熱海駅前温泉浴場
●山田湯
●福島屋旅館
●清水町浴場
●日航亭大湯
これら熱海の共同浴場(公衆浴場)の特徴は、どこも源泉かけ流し。そして新鮮で質の良い温泉が楽しめ、しかも料金もリーズナブルというところが嬉しいポイントです。
しかも昔ながらの熱海の雰囲気を残していて、観光地ではない本来の熱海の姿を見ることが出来る貴重な場所でもあるんです。今どきの大きくて華やかな温泉施設とは違いますが、「温泉巡りが好き!」という温泉マニアな人には絶対オススメしたいスポットです。
それではこの5つの共同浴場(公衆浴場)について、それぞれの魅力や特徴、オススメのポイントなどをご紹介していきたいと思います。
2,熱海駅前温泉浴場
出典:instagram/konitanzzさん
熱海温泉にある共同浴場のまず1つ目はこちら、「熱海駅前温泉浴場」。
名前の通り熱海駅のすぐ目の前にある共同浴場(公衆浴場)です。
入口を開けて中に入るとまるでそこは昭和にタイムスリップ!笑
時が止まったかのような雰囲気が流れています。
お風呂は男女それぞれ内湯が一つずつ。
シャワー付きの洗い場と4〜5人が入れるくらいの大きさの浴槽が一つとシンプル。
源泉が74.2℃と高温なので、加水はしていますが循環などは一切なし!源泉かけ流しの温泉が楽しめます。
熱海駅の駅前で場所が便利なので最後にもうひとっ風呂はいりたいなという時にピッタリの温泉です。
また営業時間が14時からと遅いので行かれる際はご確認ください。
出典:instagram/kiiroi_ringoさん
「熱海駅前温泉浴場」の施設情報
●名称:熱海駅前温泉浴場
●住所:静岡県熱海市田原本町8-16
●電話番号:0557-81-3417
●営業時間:14:00〜21:00
●定休日:水曜日
●料金:500円 ※2018年10月現在
●泉質:ナトリウム-カルシウム・塩化物泉
▶参考情報:泉質「塩化物泉」については以下を参考にしてください。
「塩化物泉」の泉質紹介はこちら
3,山田湯
出典:instagram/djosamumさん
熱海温泉の共同浴場(公衆浴場)の二つ目は、「山田湯」です。
熱海駅から1.9キロと温泉街の中心から離れた不便な場所にあるにもかかわらず、全国から温泉ファンが次々とやってくるのが「山田湯」。
倉庫のような外観でぱっとみは共同浴場(公衆浴場)とは気づきません。そんな「山田湯」の魅力は蛇口からドバドバと注がれる源泉100%の温泉。加水、循環はありません!
湯上り後は汗がたっぷり出てサッパリ爽快で、保温効果もバッチリです。
そして、もう一つの魅力は、浴室の壁にある「タイル画」。
これがなんとも懐かしくて可愛らしいんです。ちなみに女湯には「風車」、男湯には「富士山」が描かれています。
ちょっと足を延ばしてでも訪れる価値がある温泉と、タイル画が魅力的な共同浴場(公衆浴場)です。
出典:instagram/djosamumさん
「山田湯」の施設情報
●名称:山田湯
●住所:静岡県熱海市和田町3
●電話番号:0557-81-9635
●営業時間:8:00〜11:00、15:30〜21:00
●定休日:不定休
●料金:※2018年10月現在の料金です。
・大人/300円
・子ども/150円
・幼児/80円
・洗髪/50円
4,福島屋旅館
出典:instagram/aaa1987dさん
熱海温泉の共同浴場(公衆浴場)の三つ目は、「福島屋旅館」です。
コンセプトは「昭和の熱海が生きている温泉宿」という「福島屋旅館」。
旅館ではありますが、日帰り入浴で立ち寄り湯として利用することも可能なんです。
コンセプトの通り外観はもちろん、館内からも昭和の香りがあちらこちらから漂います。お風呂は男女別で内湯が1つずつ。床や壁、浴槽は昭和30年頃に張られたというタイル張りで、今ではほとんど見ることが出来ないこちらもまためっちゃ貴重な存在です。
お湯はもちろん源泉かけ流し。濾過も循環も、塩素添加もありません!ちょっと熱めのお湯ですが、「熱っー」と言いながら入るのが「福島屋旅館」の魅力です。
レトロな雰囲気と温泉で心も身体も癒される、そんな共同浴場です。
出典:instagram/jinno1204さん
「福島屋旅館」の施設情報
名称:福島屋旅館
住所:静岡県熱海市銀座町14-24
電話番号:0557-81-2105
営業時間:11:00〜19:00
定休日: 年中無休 ※工事等で臨時休業あり
料金: ※2018年10月現在の料金です。
・大人/400円
・小学生/200円
・幼児・乳児/100円
5,清水町浴場
出典:instagram/johsuke_ninomiyaさん
熱海温泉の共同浴場(公衆浴場)の四つ目は、「清水町浴場」です。
熱海市の中心「清水町」にある「清水町浴場」は、5つの共同浴場(公衆浴場)の中でもより通好み(ツウこのみ)な温泉です。
どのあたりが通好み(ツウこのみ)かというと、それはお風呂のコンパクトさ。家庭のお風呂とあまり変わらいサイズなんです。
浴室や浴槽は大人2人が入ればいっぱいという感じで、正直小さっ!という印象です。笑
ですが、蛇口から注がれるのは源泉100%の温泉。加水も循環も一切ないのでお湯はとっても新鮮です。
このコンパクトと温泉の質の良さがいいギャップになっていて、温泉マニアからは逆に人気の温泉になっているんです。
ちなみに「清水町浴場」は無人の共同浴場で、チケットは隣の商店で購入するか直接箱にお金を入れて利用する仕組みになっています。
そして温度の調整も、もう一つの蛇口をひねると水が出てくるので、自分で好みに調整します。
こんなゆるーい感じもこの「清水町浴場」の魅力です。
こおいう共同温泉(公衆浴場)は本当に今の時代貴重です!後の時代にも長く受け継いでいただきたいと強く思う温泉でもあります。ちょっとマニアックな温泉に入りたいなという時に立ち寄ってみてください。
「清水町浴場」の施設情報
名称:清水町浴場
住所:静岡県熱海市清水町11-1
電話番号:不明
営業時間:11:00〜21:30
定休日: 毎月6日、16日、26日
料金:500円 ※2018年10月現在の料金
6,日航亭大湯
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出典:instagram/keiji_0111さん
熱海温泉の共同浴場(公衆浴場)の最後五つ目は、「日航亭大湯」です。
熱海駅から歩いて12分ほどの坂の途中にある共同浴場(公衆浴場)です。もともとは旅館だった木造の建物からは懐かしい雰囲気が漂います。
ここの源泉「大湯」は、徳川家康も大のお気に入りだったそうで、別名「出世の湯」とも呼ばれる由緒正しい温泉です。お湯は熱めですが、これは源泉温度「98.2度」という温泉を「加水・濾過・循環なし」という源泉かけ流しならではなんです。
またお肌に良いというメタケイ酸も豊富に含れていて、美肌効果も抜群。
お風呂は「2ヶ所」あり、日替わりで入れ替わります。どちらのお風呂にも「露天風呂」と「内湯」があり、共同浴場(公衆浴場)としてはとっても広々としています。
また貸切の「家族風呂」も空いていればなんと無料で利用することが出来るんです。さらに畳敷きの休憩所もあるのでお風呂上りにのんびりしたい時に嬉しいですね。
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出典:instagram/art1330さん
「日航亭大湯」の施設情報
●名称:日航亭大湯
●住所:静岡県熱海市上宿町5-26
●電話番号:0557-83-6021
●営業時間:9:00〜20:00
●定休日:火曜(祝日の場合翌日)
●料金:大人1,000円、子供500円 ※2018年10月現在の料金
7,【参考】共同浴場(公衆浴場)以外の旅館で楽しめる熱海温泉の日帰り温泉施設一覧
ここまで熱海温泉にある5つの共同浴場(公衆浴場)を紹介していきましたが、「共同浴場以外に日帰りで利用できる温泉施設はないの?」と思う人も多いと思います。
もちろん温泉が有名な熱海なのでホテルや旅館で日帰り入浴ができる場所がいろいろとありますよ。
以下に熱海市内で日帰り入浴が出来る施設を一覧にまとめてみましたのでご覧ください。
※2018年10月現在の情報です。
●日航亭大湯
●妙楽湯
●大江戸温泉物語あたみ
●大月ホテル和風館
●夢いろは
●ホテルミクラス
● 月の栖熱海聚楽ホテル
●秀花園湯の花膳
●料理旅館渚館
●やすらぎの宿みのや
●KKRホテル熱海
●新かどや
●旅館立花
●湯宿みかんの木
●うみのホテル中田屋
●磯料理 海辺の湯の宿 平鶴
●磯舟ホテル
●伊豆網代温泉 大成館
●竹林庵みずの
●湯の宿おお川
●ハートピア熱海
●ラビスタ伊豆山
●味と湯の宿ニューとみよし
●かんぽの宿熱海別館
●島の湯(初島)
以下では、別記事で「熱海温泉のおすすめ日帰り温泉情報」をまとめてご紹介しておりますので、合わせてご覧下さい。
8,「日本の秘湯」ゆーナビ編集部コメント
人気温泉地「熱海温泉」の共同浴場(公衆浴場)はいかがでしたでしょうか?
駅近で利用しやすいところからわざわざ行く必要があるマニア向けのところまで様々です。
どの共同浴場(公衆浴場)も銭湯価格のリーズナブルさと温泉の良さはお墨付きですが、それぞれに個性があるのでお気に入りを見つけるのも素敵だと思います。
熱海の共同浴場(公衆浴場)は1人旅でも気軽に熱海の温泉を満喫出来るのでとっても有難い存在です。地元の人たちがフレンドリーなのも好印象です。
管理者不足などで年々、共同浴場の数は少なくなっているのが残念ですが、着飾っていないありのままの熱海を感じることが出来る場所なのでいつまでも残って欲しいと思います。そのため、利用される皆様もマナーは必ず守りながら温泉を堪能しましょう。
いつもとは違った熱海を楽しみたいという人はぜひ共同浴場(公衆浴場)に行ってみてはいかがでしょうか?
記事作成日:2018年9月23日
記事作成者:「日本の秘湯」ゆーナビ編集部