和歌山県田辺市といえば熊野本宮がある場所として有名です。
そんな和歌山県でも山奥の方にある熊野本宮エリアには、日本最古の湯で世界遺産にも選ばれている「湯の峰温泉つぼ湯」や「湯の峰温泉公衆浴場」、「渡瀬温泉」など、珍しい温泉が点在しています。
そんな中で今回注目するのは「川湯温泉」と呼ばれる温泉です。
その名前の通り、川が流れる川原を掘れば温泉が湧き出てくるという、まさに「川湯」です。そのため、大塔川の川原では自分の好きな場所を掘ってみると温泉が湧き出てきますので、自分だけのオリジナル露天風呂を作ることができるという珍しい温泉スポットになっています。
更にもうひとつ、川湯温泉を代表する有名スポット「仙人風呂」と呼ばれる日本一広いと言われている露天風呂があります。
しかも、「仙人風呂」は冬の間しか入ることができないという冬季限定の温泉で、入浴料も無料で入ることができるオススメの日帰り温泉スポットです。
川原の一部を大きくせき止めて作られた広大な「仙人風呂」では、360度どの方向を眺めても最高の開放感と大自然の中で入浴できる爽快感で本当の贅沢な時間を過ごすことができます。
今回は、そんな珍しい和歌山県にある日帰り温泉スポット「川湯温泉(仙人風呂)」をご紹介したいと思います。
▼【関連情報】川湯温泉のある熊野本宮エリアには、以下の温泉も合わせてご覧下さい。
【1800年の歴史】「湯の峰温泉つぼ湯」日本最古の世界遺産の温泉!7色に変化するお湯を体験
この記事の目次
1,仙人風呂がある「川湯温泉」ってどんな所?
View this post on Instagram
出典:instagram/110akさん
前述してきた仙人風呂がある「川湯温泉」ってどんな所なのか?についてご紹介していきます。
「川湯温泉」は、なんといっても大塔川の川原を掘ればそこが露天風呂になってしまうというところです。
夏場などは、大塔川で川遊びした冷えた体を、川原の露天風呂につかって休めることができるという贅沢な体験ができます。ただ、実際に自分たちで掘ってゆっくり入浴できるまでの露天風呂を作るのは大変ですので、少し掘って足湯を楽しんだりできることもできます。
そして何より注目すべきが、本記事のメインテーマになっている日本一広い混浴露天風呂の「仙人風呂」です。
しかもこの「仙人風呂」は、「冬の季節限定」なんです。
大胆に大塔川の川原の一部をせき止めて作られた露天風呂は、まるでお湯の川に浸かっているような気分になります。実際に足元を少し掘ってみると、温泉の泡がぷくぷく湧き出てきます。
View this post on Instagram
出典:instagram/hukuronotoriさん
「仙人風呂」は、無料で入浴することができ混浴の露天風呂になっていますが、訪れる方々は水着を着たりして入浴されてる方が多いので、恥ずかしさもなく温泉を楽しむことができるのも嬉しいポイントです。
大自然に囲まれた中にある壮大な露天風呂に浸かりながら、空を見上げれば夜は星空の灯りのみですので、是非、この冬、ここでしか体験できない贅沢な体験をしてみてください。
2,「川湯温泉 仙人風呂」の泉質紹介
お湯の川に浸かっているように川底からぷくぷくと温泉が湧き出てきます。源泉は約70℃で、川の水と混ざり合うことで約40度前後の温度になる温泉です。
泉質情報
泉質:単純温泉
▶参考情報:「単純温泉とは」泉質の解説はこちらをご覧ください。
効果:
・入浴効果/神経痛、糖尿病、等
・飲用効果/胃腸病、糖尿病、痛風、等
温度:73℃
3,川を掘れば湧き出る温泉!「仙人風呂」とセットで自分だけの「露天風呂作り」を楽しもう!
ここでは、日本一広い露天風呂「仙人風呂」に訪れたら、合わせて楽しみたい温泉での過ごし方をご紹介。
川湯温泉の醍醐味でもある楽しみ方、「川原を掘って温泉作り」を楽しみましょう。
川原の砂利を掘っていけばすぐに温泉が湧き出てきますので、自分の好きな場所にオリジナル露天風呂を作ることができます。湧き出る源泉はとても熱い温度ですが、川の水と混ざり合うとほどよい温度に調整することができます。
但し、実際にはしっかり入浴できるほどの露天風呂の大きなになるまで掘り起こすには、とても大変ですので、チャレンジされる方は注意してくださいね!足湯を楽しむ程度であれば、温泉を掘り起こす体験をしながら簡単に楽しめるかもしれませんね。
川原には施設が作った露天風呂などもありますので、そちらを利用することもできます。
4,日本一大きい露天風呂「仙人風呂」で大自然を堪能しよう!
川の一部をせき止めて作られた日本一広い「仙人風呂」ですが、湧き出る源泉と川の水が混ざり合って露天風呂としての温泉になるため、川の水の増減次第で温泉が変わってくるのも「仙人風呂」の特徴のひとつです。
冬の期間しか味わえない贅沢な日帰り温泉を一度体験すると、ファンになって何度も訪れる方も多いのだとか。
大自然のマイナスイオンが漂う中で、川の流れを音を聞きながら、天然温泉を存分に堪能できるのは普段の疲れを癒やすにはピッタリですね。
(1)「仙人風呂」イベント情報!夜の「湯けむり灯篭」を堪能しよう!
「川原温泉 仙人風呂」がある場所は、山の中の大自然になります。
そのため、夜はもちろん電気などはありません。見えてくるのは、「仙人風呂」から眺める温泉街の灯りぐらいで、晴れた日は空を見上げると星空を眺めながらの入浴ができます。
そんな中、毎週土曜日になると、「湯けむり灯篭」のイベントが開催され、「仙人風呂」のまわりに灯篭の灯りが見事な雰囲気を演出してくれます。
なお、「仙人風呂」が入れる期間の毎週土曜日の「午後8時頃〜午後10時 」から開催されています。詳しくは以下の参考情報をご覧下さい。
▶参考情報:「湯けむり灯籠」について詳しくはこちら
5,「川湯温泉 千人風呂」の基本情報
View this post on Instagram
出典:instagram/soutasukoさん
名称:川湯温泉 仙人風呂
英語表記:KAWAYUONSEN SENNINFURO
郵便番号:647-1711
住所:和歌山県田辺市本宮町川湯温泉
電話番号:0735-42-0735 ※熊野本宮観光協会
「仙人風呂」の情報
営業日:仙人風呂/冬季限定(12月~2月末日頃まで)
営業時間:6時半~22時まで
入浴料:無料
露天風呂の形式:基本は混浴です。
※但し、入浴されている方は、水着の方なども多く、女性の方も多く入浴されています。
混浴の恥ずかしさなどは、個人差はあると思いますがかなり少ない温泉だと思います。
更衣室:男性・女性共に専用の簡易更衣室有り
駐車場:無料駐車場有り※約50台あり
公式サイト:http://www.hongu.jp/onsen/kawayu/
その他の情報:
●天候条件によっては、川湯温泉は入浴できないこともあります。
●仙人風呂のすぐ近くには、川湯温泉公衆浴場があります。
営業時間:8:00〜21:00
入浴料:250円
6,和歌山「川湯温泉 仙人風呂」までのアクセス情報
電車
●JR線くろしおで「新大阪」駅から「紀伊田辺」駅まで約130分。明神バスor龍神バスで約120分「本宮大社前」駅で下車。「本宮大社前」から本宮内の路線バスで「川湯温泉」駅で下車。
車
●大阪方面より阪和自動車道で「南紀田辺」ICで降りる。「南紀田辺」から「本宮大社」まで国道42号線、311号線経由で約90分。
熊野本宮内での移動は、「路線バス」や「タクシー」、「レンタカー」があります。
詳しくは以下のページをご覧下さい。
▶参考情報:「熊野本宮内」の交通情報はこちら
7,【関連情報】和歌山県でおすすめの「秘湯情報」
今回の記事では、日本一広い露天風呂があり、そして冬の季節しか体験することができない「川湯温泉 仙人風呂」をご紹介してきました。
和歌山県には、数多くの温泉がありますので、温泉めぐりをするにはおすすめです。
ここでは、今回ご紹介した「川湯温泉 仙人風呂」の関連情報として、同じ和歌山県にある「秘湯」情報を以下でご紹介しておきますので、合わせてご覧下さい。
【1800年の歴史】「湯の峰温泉つぼ湯」日本最古の世界遺産の温泉!7色に変化するお湯を体験
和歌山「龍神温泉 元湯」! 日帰りで堪能できる山奥にひそむ「日本三大美人の湯」の魅力
記事作成日:2018年10月15日
記事作成者:「日本の秘湯」ゆーナビ編集部コメント