大分県別府市には、八つの温泉郷があります。
その温泉郷とは、「別府温泉・鉄輪温泉・明礬温泉・堀田温泉・観海寺温泉・柴石温泉・亀川温泉・浜脇温泉」の8つですが、これらをまとめて「別府八湯」と呼ばれています。
▶参考情報:「別府八湯とは?」について詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
今回ご紹介するのは、その中の明礬温泉エリアにある手軽に天然温泉を堪能できる「共同浴場(公衆浴場)」について注目していみたいと思います。
ところで、「別府の明礬エリアと言われても、どこにあるの?」って言われてしまいそうですね。(笑)
別府は知っていても、意外と明礬エリアを知らない人は多いんです。そのため、まずは、「明礬エリア」について、少し解説させていただきます。
別府旅行の際、ほとんどの方は、JR「別府駅」に来られると思います。そのJR「別府駅」から、ず~っと山の方に上がって行くと、有名ホテルがある「観海寺エリア」や、湧出量が多い「堀田エリア」に行くのですが、そこから、右方面に行って登った場所にあるエリアが「明礬エリア」になります。
鉄輪エリアまで行くと、行きすぎで、鉄輪エリアに行く途中で山側に登ります。すると、「明礬大橋」という大きな橋が見えてきますので、その下をくぐると、「明礬温泉エリア」の中心地になるんです。
「明礬大橋」を目印にしてグーグルマップなどで検索していただくと場所がわかりやすいと思います。
硫黄の匂いが漂い、湯の花小屋が建ち並ぶ、なんとも不思議な場所。そこが、別府の「明礬温泉エリア」です。
この明礬エリア、実は立ち寄りできる温泉施設や旅館はいくつかあるんですが、手軽に利用できる「共同温泉(公衆浴場)」となると、実は2つしかないんです。
2つしかないってとても貴重なんで、大切にしていきたいです。
正確には、再開を待ち望む共同温泉やお寺の人に許可をもらったら入れるかも?という温泉と、一般の人が入浴できない組合温泉はあるんですが、そこは考えないでおきます。(笑)
あくまでも、普通に一般の方が入浴できる「明礬温泉の共同温泉(公衆浴場)」をご紹介します。
もし、別府に旅行の予定がある方は、是非、温泉巡りの候補として参考にしてみて下さいね。
それでは、早速以下で詳しく見ていきましょう。
▼関連情報:別府「明礬温泉」に関連する日帰り温泉の情報は、以下でもご紹介しています。
「別府温泉エリア」立ち寄り湯が堪能できるオススメ日帰り温泉をまとめ
別府「鉄輪温泉」立ち寄り湯が可能なオススメ日帰り温泉をまとめ
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この記事の目次
1,別府の明礬温泉で手軽に日帰り入浴が楽しめる「共同浴場(公衆浴場)」2つとは?
共同浴場(公衆浴場)とは、要するに、地域の人たちと一緒に入浴できる「銭湯」のようなものです。
いや、銭湯そのものですね。(笑)
別府の場合、共同浴場(公衆浴場)と呼ばれる銭湯自体が温泉なんです。
うらやましいと思いませんか?
他の県や地域でも、銭湯が温泉という温泉地はあるみたいなので、また別記事の「共同温泉(公衆浴場」シリーズでご紹介していきたいと思います。
さて、明礬温泉エリアの共同浴場(公衆浴場)ですが、2つあります。
明礬温泉エリアの共同浴場(公衆浴場)2つ
1つ目は、「鶴寿泉」。
こちらは、明礬温泉エリアの中心部にあり、「明礬大橋」をくぐって行った先です。
2つ目は、「照湯温泉」。
こちららは、どちらかと言うと、明礬温泉エリアの入口近くで、明礬大橋をくぐる、かなり前にあります。
距離的には離れていますが、どちらも、明礬温泉エリアの共同浴場(公衆浴場)です。
では、この2つの共同浴場(公衆浴場)について、それぞれ詳しく解説していきましょう。
2,明礬温泉エリアの共同浴場(公衆浴場)1つ目「鶴寿泉」
皆様は、お賽銭だけで入浴できる温泉があるって聞いて、信じられますか?
公式的には無料なのですが、お地蔵様を祀っていますのでお賽銭を入れて入浴する共同浴場(公衆浴場)があるんです。
それが、明礬温泉エリアの中心部にある「鶴寿泉」です。
どこかの旅館の物置かと思ってしまうような建物の中には、男女別の浴槽が一つづつあります。
こんな感じのお風呂なんですが男女別それぞれ1つお風呂があり、「鶴寿泉」の泉質はご覧の通り乳白色の温泉なんです。
「鶴寿泉」施設情報
名称:鶴寿泉
住所:〒874-0843 大分県別府市明礬3組
電話:なし
営業時間:7時00分~20時00分
休館日:年末大掃除・臨時休業
駐車場あり:2台
お風呂情報:内湯(男女各1)
入浴料:無料(お賽銭)
泉質:酸性・含鉄(Ⅱ・Ⅲ)ー硫酸塩泉(低張性・高温泉)
3,明礬温泉エリアの共同浴場(公衆浴場)2つ目「照湯温泉」
出典:instagram/norikohirose39さん
「照湯温泉」は、明礬温泉エリアの入口付近にある共同浴場(公衆浴場)で、なんと・・江戸時代につくられた浴室に入浴できるのです!
それが「殿湯」と呼ばれるお風呂です。
入浴すれば、気分は江戸時代かもしれません。
お風呂は、「殿湯」と「姫湯」2つに別れており、日替わりで男女入れ替えなんです。(※男湯が殿湯、女湯が姫湯ではありませんのでご注意くださいね。)
よって男女入れ替えですので、必ず江戸時代の浴室「殿湯」にいけるとは限りませんので、ご了承ください。
実際のお風呂はこんな感じです。
出典:instagram/seijik03さん
こちらが「殿湯」です。
また、周囲には石畳や閻魔様の石像もあり、壁には巨大な般若の面。地獄蒸し温泉玉子も販売されています。
「照湯温泉」施設情報
名称:照湯温泉
住所:〒874-0842 大分県別府市小倉1430
電話:090-3736-8139
営業時間:9時00分~21時00分
駐車場あり:15台
お風呂情報:内湯(男女各1日替わり)
入湯料:200円 ※2018年6月現在の料金です。
泉質:単純温泉
4,共同浴場(公衆浴場)以外で楽しめる明礬温泉の日帰り温泉一覧
これまでは本記事のメインテーマである「明礬温泉エリアにある共同浴場(公衆浴場)について」ご紹介しておきました。
ここでは、その関連情報として、せっかく明礬温泉に行くのだから「温泉旅館の温泉も堪能したい」という方のために、明礬温泉エリアの「鶴寿泉」と「照湯温泉」以外の立ち寄り日帰り入浴できる温泉施設や旅館をご紹介しておきます。
明礬温泉エリアにある日帰り温泉施設(共同浴場・公衆浴場以外)
※ここで記載の入浴料は2018年6月現在の料金です。
別府温泉保養ランド
住所:〒874-0843 大分県別府市明礬5
電話番号:0977-66-2221
営業時間:9時00分〜20時00分
入浴料金:1100円
「明礬大橋」手前にある温泉施設です。いわゆる泥の温泉で、泥パックが楽しめます。
ホテルさわやかハートピア明礬
住所:〒874-0843 大分県別府市明礬5
電話番号:0977-66-1321
営業時間(立ち寄り湯可能時間):
・平日、土曜日
13時00分〜21時00分 ※ただし岩風呂は14時00分から
・日曜祝日
10時00分から21時00分
入浴料金:500円
こちらも「明礬大橋」の手前側にあります。泉質が違う、内湯と露天風呂が楽しめます。
岡本屋旅館
住所:〒874-0843 大分県別府市明礬4
電話番号:0977-66-3228
営業時間(立ち寄り湯可能時間):13時00分〜14時00分
入浴料金:800円
庭園風呂にミルキーブルーの温泉。至福の時間が過ごせます。
湯元屋旅館
住所:〒874ー0843 大分県別府市明礬3組
電話番号:0977-66-0322
営業時間(立ち寄り湯可能時間):10時00分〜20時00分(受付は19時00分まで)
入浴料金:500円
「鶴寿泉」の正面にある旅館です。貸し切りで岩風呂と檜風呂が楽しめます。また、別府では珍しい「含アルミニウムー硫酸塩泉」の泉質です。
旅館若杉
住所:〒874-0843 大分県別府市明礬1245
電話番号:0977-66-0966
営業時間(立ち寄り湯可能時間):10時00分〜18時00分
入浴料金(貸し切り):2名60分1500円/1名30分500円
明礬温泉エリアの中心部大通りにある旅館です。明礬温泉で一番濃い「硫黄泉」と言われています。
豊前屋旅館
住所:〒874-0843 大分県別府市明礬2
電話番号:0977-66-0537
営業時間(立ち寄り湯可能時間):11時00分〜16時00分
入浴料金:500円
「旅館若杉」から山側に向かった場所にある温泉旅館です。清潔感がある湯船と「硫黄泉」のコラボが素敵です。
湯屋えびす
住所:〒874-0843 大分県別府市明礬4組
電話番号:0977-67-5858
営業時間:10時00分〜22時00分
入浴料金:1000円
「えびすや旅館」の立ち寄り入浴施設です。男女日替わりで、露天風呂メインか内湯メインのどちらかになります。露天風呂メインの方は、「箱蒸し」が体験できます。どちらも入浴しやすい「硫黄泉」です。
明礬山の湯
住所:〒874-0843 大分県別府市明礬1244-4
電話番号:0977-66-3228
営業時間:13時00分〜20時00分
入浴料金:500円
少し高台にある温泉施設です。見晴らしも良く、ゆったりとした時間を過ごせます。
旅館みどり荘
住所:〒874-0843 大分県別府市明礬7組
電話番号:0977-66-2012
営業時間(立ち寄り湯可能時間):8時30分〜20時00分(受付19時00分まで)
入浴料金:(貸し切り1時間1名あたり)
・貸し切り内湯:500円
・貸し切り露天:700円
貸し切りで、明礬温泉の「硫黄泉」を楽しめます。貸し切りなので、自分の好きなように温度調整が出来ます。
明礬湯の里
住所:〒874-0843 大分県別府市明礬6
電話番号:0977-66-8166
営業時間:10時00分〜21時00分
入浴料金:600円
明礬湯の里は、道の駅のような温泉施設です。「明礬湯の里」について詳しくは以下の記事で解説してますので、合わせてご覧下さい。
▶明礬温泉「明礬湯の里」について。絶景露天風呂!湯の花小屋に似た家族湯などをご紹介
湯山の里和さび人
住所:〒874-0004 大分県別府市湯山2組
電話番号:0977-85-8824
営業時間:9時00分〜19時40分(受付18時20分)
入浴料金:3000円(セラミックサンドバス付き)
明礬温泉エリア中心部から少し離れた場所にありますが、セラミックサンドバスは、砂湯やむし湯とまたひと味違った汗が出ます。硫酸塩泉系の「単純温泉」とセットで、デトックス効果抜群です。
奥みょうばん山荘
住所:〒874-0004 大分県別府市湯山1組
電話番号:0977-67-2229
営業時間:10時00分〜20時00分
入浴料金:500円(貸し切り)
明礬温泉エリア中心部から少し離れた、和さび人から少し山奥にあります。人里離れた温泉場と言った雰囲気です。硫黄の香りに包まれながら、静かな時間を過ごせます。また、間近で見れる湯けむりは圧巻です。
鶴の湯(野湯 ・混浴)
住所:〒874-0843 大分県別府市明礬付近
※googleマップで「鶴の湯 別府」と検索してください。
電話番号:なし
営業時間:24時間
明礬大橋の手前から、登っていきます。いわゆる野湯で混浴ですが、女性はバスタオルを着用しても良いです。「温泉成分表」がないのが残念です。
へびん湯
住所:〒874-0843 大分県別府市明礬付近
※googleマップで「へぴん湯」と検索してください。
電話番号:なし
営業時間:24時間
「豊前屋」の横の道を、山側にずっと向かった先にある野湯です。「鶴の湯」より薄い温泉ですが、さっぱり感があります。こちらも混浴です。
明礬地獄の足湯
住所:〒874-0843 大分県別府市明礬1
営業時間:8時30分〜17時30分
入場料:200円
明礬温泉エリア中心部にある、湯ノ花小屋が見学できる施設にある足湯です。一息入れるのにちょうどいい場所にあります。
上記の施設は、臨時定休日や旅館の状況等により、入浴できない場合もございますので、実際に行かれる際は必ず各施設にお問い合わせ下さい。
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5,「日本の秘湯」ゆーナビ編集部コメント
明礬温泉エリアの共同浴場(公衆浴場)のまとめ記事を書かせていただきました、温泉シニアマイスターの小井 明日香です。 現在、「日本の秘湯」サイトを監修させていただいてますが、これから色々な温泉施設や泉質をご紹介していきたいと思います。これまで「ゆーナビニュース」の方で私の名前を見て、「あ~この人ね」と思ったかたいらっしゃいましたら、本当にありがとうございます。
明礬温泉は、別府に来たなら是非1度は訪問してもらいたいと温泉エリアのひとつです。「明礬大橋」をくぐる時の迫力。高台から眺める、別府の街と別府湾。建ち並ぶ「湯ノ花小屋」。なによりも、周囲にたちこめる硫黄の匂いは、ここが別府硫黄泉の本拠地だと言っても過言ではありません。
そんな場所で、生活している皆様がいます。毎日、利用している温泉があります。時には、裸の社交場とも言うべき温泉。それが、共同浴場(公衆浴場)なんです。もちろん、共同浴場(公衆浴場)は、明礬温泉エリアだけではありません。別府八湯すべてに共同浴場(公衆浴場)があります。
まずは、この明礬温泉の共同浴場(公衆浴場)を知っていただき、徐々に別府全域の共同浴場を紹介していけたらいいなと思っております。
もし、別府旅行で、明礬温泉エリアに行く機会がございましたら、「そう言えば、そんな共同浴場(公衆浴場)の記事あったね」程度でかまいませんので、思い出していただければ幸いです。
今回の記事が、旅行中の楽しいきっかけになりますように・・。
6,別府温泉郷にあるその他の「共同浴場(公衆浴場)」まとめ情報
今回ご紹介した「明礬温泉エリア」以外の別府八湯にある「共同温泉(公衆浴場)」も以下でご紹介しておきます。
「共同温泉(公衆浴場)」が好きな方は、是非参考にご覧下さい。
記事更新日:2024年5月9日
記事作成者:「日本の秘湯」ゆーナビ編集部 温泉シニアマイスター 小井 明日香