「露天風呂から望む富士山と日の出の景色が最高!」
と噂のたえない、そんな人気の温泉が山梨県にあります。
その名称は「ほったらかし温泉」。
山梨県の山の上にあって、その名前の通りほとんど飾り気のない日帰り温泉施設です。笑
しかしながら、そんな場所に全国から数多くの秘湯温泉ファンたちが訪れます。大人気で混雑することもしばしば・・。その理由はなんといっても展望露天風呂から眺める富士山をはじめとする絶景でしょう。
朝は「日の出」、夜は「星空と夜景」。
絶景を目の前にすると、何もかも忘れてすべてをほったらかにしてしまいそうになります。。源泉掛け流しの露天風呂に浸かり遠くにそびえ立つ富士山をはじめとする山々や眼下に広がる町並みの景色は、不思議な癒しの力をもってるんです。
そんな気持ちになるくらい心地よい温泉なんですよ。
今回は秘湯温泉ファンなら一度は訪れておきたい「ほったらかし温泉」をご紹介しましょう。
2016年6月に併設された「ほったらかしキャンプ場」もお見逃しなく!
この記事の目次
1,「ほったらかし温泉」の「こっちの湯」と「あっちの湯」とは!?それぞれの魅力をチェック!
出典:instagram/moe_yama.kazeさん
それでは最初に、「ほったらかし温泉」の魅力についてご紹介していきます。
「ほったらかし温泉」には、「こっちの湯」と「あっちの湯」と呼ばれる2つのお湯があり、入浴施設は別々になっています。
そのため入る前に「おーい!どっちの湯に入る?」、「あっちの湯?こっちの湯?そっちの湯?…」などといいそうですね。(ちなみにそっちの湯なんて言うのはありません!笑)
それぞれの2つのは源泉が異なります。
最初に「こっちの湯」と「あっちの湯」の特徴を簡単にご紹介しましょう。
出典:instagram/yu_mi_kamiさん
(1)ほったらかし温泉「こっちの湯」の特徴と魅力
「こっちの湯」は、ほったらかし温泉の元湯で、1999年のオープン当初からある温泉です。
「あっちこっち」というくらいなんで、「あっちの湯」からかなとおもいきや、「こっちの湯」の方が先に誕生したんです。
木と岩で造られた露天風呂からは、正面に「富士山」を望むことができます。右手には山梨百名山のひとつである「兜山」があり、眼下には四季折々その姿を変える甲府盆地が広がります。
内風呂は木の香りが漂う落ち着いた雰囲気。
正面に富士山を眺めながら入りたいのであれば「こっちの湯」がお薦めです。
常連さんなどは、風情を感じるこちらのお湯を好んで入られるんだとか。
お湯はもちろん源泉かけ流しで、ph9.68のアルカリ性単純温泉。「美人の湯」とも呼ばれる肌のツルツル感を味わえるお湯です。
「美人の湯」について詳しくは以下の解説記事を参考にご覧ください。
▶参考情報:「美人の湯(美肌の湯)」ってどんな温泉?
出典:instagram/uco112199さん
出典:instagram/mikangarita2yaさん
(2)ほったらかし温泉「あっちの湯」の魅力と特徴
前途でご紹介した「こっちの湯」と比べ、広々と開放的でゆったりくつろぐために新しく作られたのが、2003年末にオープンした「あっちの湯」。
ほったらかし温泉の新湯になります。
眺望も広さも「こっちの湯」の2倍のスケール。そんな広々とした露天風呂からは右手側に「富士山」が見えて、左手側に日本百名山のひとつ「大菩薩嶺(だいぼさつれい)」を望みます。
大きめの湯船で、ゆっくりと甲府盆地を眺めたいのであれば「あっちの湯」がお薦めです。
特に初めて来られた方などは、開放感もあるこちらの温泉が良いかもしれませんね。但し、「あっちの湯」はその分、人気があり混雑していることも多いので、混雑を避けたい方は「こっちの湯」がオススメ。
お湯は、「こっちの湯」と同様でもちろんこちらも源泉かけ流し、ph10.1のアルカリ性単純温泉「美人の湯」で、こちらでも肌のツルツル感を味わえるお湯です。
▶参考情報:「美人の湯(美肌の湯)」ってどんな温泉?
出典:instagram/lepezen0948さん
出典:instagram/7727さん
2,絶景露天風呂からは「初日の出を見ながら入浴」も体験できます。
ここまでは「こっちの湯」と「あっちの湯」のそれぞれの特徴と魅力についてご紹介してきましたが、ここでは、「絶景露天風呂」から初日の出を眺めながら日帰り入浴を堪能できる魅力をピックアップしておきます。
どちらの露天風呂も山頂から吹き抜ける風を感じながら入る温泉はとても気持ちの良いものです。まさに自然と一体になることを実感できます。
まわりには何もない山の上にあるために、露天風呂の端に裸で立って思いっきり「ヤッホー」と叫んでみることもできそうです。笑
きっと気分爽快になる事間違いなし・・・かも。
出典:instagram/p__i__sさん
実はここ「ほったらかし温泉」では、朝日を見ながら露天風呂に入る事が出来るのも、必ずおさえておきたい魅力のひとつ。
そのため、日の出前から入浴することが可能なんです。しかし、そのためには朝早~くから、ここまでやってこなくてはいけないのです。。(朝の苦手な方は、その後の絶景を楽しみにがんばりましょう!)
元旦には初日の出を見ながら入浴するという方も多いために、前売り券を販売されるほどの人気ぶり。更には朝日ばかりでなく、夕日や夜景もまた違った雰囲気を楽しめます。
夜の露天風呂には照明が少なく薄暗い感じになっていて、そのため一段ときれいな夜景を望むことができます。
出典:instagram/masahiko_iさん
来る途中に通り抜けてきた「笛吹川フルーツパーク」でもライトアップがされ、夜景を楽しむことができます。このフルーツパークは新日本三大夜景に選ばれたほどの夜景だそうですよ。
一度訪れたことがある方は、次は夜の露天風呂からの夜景も是非とも見てみたいものですよね。
お風呂には雨の日や雪の日などにかぶる笠が置いてあります。笠をかぶりながら入る温泉もまたいつもと違ってオツなものになりそう。
なお、ここ「ほったらかし温泉」では、朝ごはんも人気です。
出典:instagram/def_stagram_さん
朝日を見ながら温泉につかった後、お風呂上りにご飯とお味噌汁、卵に納豆、お漬物という「和定食」はいかがでしょうか。
至福のひとときですね。施設内には休憩場もあるので、ごろりとくつろぐのもアリ。
3,宿泊も可能!「ほったらかしキャンプ場」も要チェック!
また2016年6月、「ほったらかし温泉」の少し奥に、「ほったらかしキャンプ場」がオープンしました。
標高700mに位置した小さめのキャンプ場ですが、温泉まで徒歩3~4分とのことなので、日の出を見ながらの入浴を求めるならば、この宿泊スポットは最適ですね!
出典:instagram/def_stagram_さん
出典:instagram/tsujiyuki0712さん
大自然の絶景に囲まれながら、美味しい料理を囲んでキャンプ。燃えるような夕焼け、ダイナミックな夜景、満点の星空など、朝日以外にもいろんな絶景を堪能できますよ。
最高の一日になること間違いなしです。デイキャンプも可能ですので、気になる方はチェックしてみてください。
▶参考情報:「ほったらかしキャンプ場の公式サイト」はこちらをご覧下さい。
出典:instagram/taizo_shukuriさん
4,「ほったらかし温泉」の源泉の泉質紹介
ここでは「こっちの湯」と「あっちの湯」のそれぞれの泉質をご紹介いたします。
(1)「こっちの湯」の泉質紹介
泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)
源泉温度:32.0℃
湧出量:306リットル/分
ph値:ph9.68
効能:
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進など
(2)「あっちの湯」の泉質紹介
泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)
源泉温度:41.4℃
湧出量:183.6リットル/分
ph値:ph10.1
効能:
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進など
5,山梨「ほったらかし温泉」の基本情報
出典:instagram/84m10さん
(1)ほったらかし温泉
名称:ほったらかし温泉(こっちの湯、あっちの湯)
英語表記:HOTTARAKASHI ONSEN
郵便番号:405-0036
住所:山梨県山梨市矢坪1669-18
電話番号:0553-23-1526
定休日:年中無休
営業時間:日の出1時間前~22:00 ※最終受付21:30
※日の出時刻に合わせ、月ごとに開場時間が変わります。
開場時間:
・12~2月/6:00前後
・3月/5:30前後
・4月/4:30前後
・5~7月/4:00前後
・8~9月/4:30前後
・10月/5:00前後
・11月/5:30前後
※日の出時刻に開場する浴場は「あっちの湯」となります。
入浴料:※2018年7月現在の料金です。
・大人/800円(あっちの湯、こっちの湯別料金)
・小人/400円(0歳~小学6年生まで)
・バスタオル/1,000円
・タオル/200円
施設に備え付けの備品:
・シャンプー
・リンス
・ボディーソープ
・ドライヤー
駐車場:無料駐車場あり280台
※駐車場は夜間10時より閉場、開場まで完全封鎖
公式サイト:http://www.hottarakashi-onsen.com/
(2)ほったらかしキャンプ場
名称:ほったらかしキャンプ場
英語表記:HOTTARAKASHI CAMPING FIELD
郵便番号:405-0036
住所:山梨県山梨市矢坪1669-18
電話番号:080-9677-1010
定休日:年中無休
・チェックイン:13:00~17:00
・チェックアウト:11:00
施設利用料金:※2018年7月現在の料金です。
●平日
・大人/1,500円(1人)
・小人/500円(1人)
●休前日
・大人/2,000円(1人)
・小人/1,000円(1人)
上記に加え、サイト使用料が発生。
・区画サイト/2,000円
・フリーサイト/1,500円
・ハナレサイト/2,000円
・ダイノジサイト/3,500円
※その他、小屋付きサイトの料金やレンタル料金などは、ほったらかしキャンプ場公式サイトをご覧ください。
公式サイト:http://hottaracamp.wixsite.com/camp
6,「ほったらかし温泉」の口コミ・評判情報
露天風呂からの絶景がとにかく素晴らしい「ほったらかし温泉」ですが、ここで実際に「あっちの湯」や「こっちの湯」に入ってきた人々の口コミ評価を見てみましょう。
友達と山梨にある、ほったらかし温泉に行って来ました(๑˃̵ᴗ˂̵)
ゆっくり疲れを癒して来ました‼︎ pic.twitter.com/TH7BuusiaT— Mr.CHIHIRO (@sky19891007) 2017年6月7日
昨日と一昨日で突発的に温泉行ってきたー!
忍者さんでも行った山梨県石和温泉へ٩( ‘ω’ )و
さくらんぼ狩りして、ほったらかし温泉にも行って、ほうとうも食べた~
満足\(*`∀´*)/♡ pic.twitter.com/RfOaNo9WRP— らいむ (@11623lime) 2017年6月7日
甲府盆地の夜景を眺めながらの温泉最高だった#ファインダー越しの私の世界 #ほったらかし温泉#山梨 pic.twitter.com/Uj6Uft1n7W
— 杉崎@ (@su_gi_saki_ra_b) 2017年6月5日
朝ごはん…
今日の朝ごはんは
ほったらかし温泉であのメニューシンプルだけど景色もおかずになり
やっぱりうまいんだよねぇ〜✨ pic.twitter.com/fIRghLbNkU— 麦わら海賊団@麦笑 (@mugiwaraya696) 2017年6月5日
ほったらかし温泉は加温のみの源泉掛け流しなのでおすすめですよ。飲めますw
— 太郎 (@awsupground) 2017年6月7日
やはり温泉からの景色が素晴らしいという声が多くみられますね。世界遺産にも認定された富士山と朝日を見ながらの露天風呂は、文句なしの高評価です。
また、施設正面のご飯屋さん「気まぐれ屋」で食べられるシンプルな朝ごはんや、温玉揚げも人気の様子。場所が場所だけに、何を食べても最高に美味しいですよね。
出典:instagram/noritodoiさん
キャンプ場についても、富士山を目の前に楽しむキャンプはまた格別な様子。皆さん、有意義な時間を過ごされているようでした。
出典:instagram/tsujiyuki0712さん
7,山梨「ほったらかし温泉」までのアクセス情報
名称:ほったらかし温泉
郵便番号:405-0036
住所:山梨県山梨市矢坪1669-18
電話番号:0553-23-1526
車の場合
・中央自動車道 勝沼I.Cまたは一宮・御坂I.Cから約25分
・甲府市から国道20号線で約30分
・秩父市内から国道140号線(雁坂トンネル経由)で約90分
電車の場合
・JR中央本線「新宿」駅から特急で約90分、「山梨市」駅で下車、タクシーで約10分
※タクシー料金の目安/片道約2400円
8,「日本の秘湯」ゆ〜ナビ編集部コメント
出典:instagram/akiranarratorさん
山梨「ほったらかし温泉」。
施設はその名の通り「ほったらかし」・・とまではいきませんが、ごくごくシンプルにお風呂を堪能できる程度の施設規模。しかしながら、実際に露天風呂で絶景を堪能すればその満足は一気に急上昇するでしょう。
一点だけ注意しなければいけないのが、「ほったらかし温泉」までの道のりです。
温泉や旅行などではカーナビを頼りに出かける人も多いはずです。しかしこの「ほったらかし温泉」へは、カーナビでは行くことが困難なのだとか。。。
道のあちらこちらに「カーナビは間違いです」の看板が立っているようで、どうもカーナビをあまり頼りにしない方がすんなりいけそうです。
ようやくたどり着いて温泉を堪能した後は、人気の「温玉揚げ」も忘れずチェックしてみてください。その他にも「美味しいお水」と名付けられた水道の蛇口なんかもありました。
山の上のお水は本当に冷たくて美味しいお水です。ミネラルも豊富なために便秘解消に役だったりもするので飲んでみる価値ありですよ。
記事作成日:2018年7月31日
記事作成者:「日本の秘湯」ゆーナビ編集部