大分県の「由布院」と聞くと、どのようなイメージが思い浮かびますか?
テレビなどで紹介されることもありますので、見たことがある方もいらっしゃるかと思います。
「由布岳」という綺麗な山が見え、駅からは馬車が走っている。駅構内に足湯があり、素敵な旅館もあり、駅前通りにはオシャレなお店が建ち並ぶ。ちょっぴり豪華気分を味わえる温泉地。
そんなイメージをされた方も多いのではないでしょうか。
はい。間違いではありません。
では、由布院温泉で「共同浴場(公衆浴場)」のイメージはありますか?
実際に行かれた方でも、「共同浴場(公衆浴場)」については全く知らないという人も多いです。
この記事では、「由布院温泉の共同浴場(公衆浴場)」についてご紹介していきます。
観光スポットとしても知られている「共同浴場(公衆浴場)」から、意外に知られていない外湯まで、たっぷりとご紹介します。
※なお、「共同温泉(公衆浴場)」の中では、訪問の際に気をつけなければいけない場所もあります。ご紹介しようかどうか迷いましたが、ご紹介することにいたします。訪問される際は自己責任でお願い致します。
それでは、見ていきましょう。
意外と知られていない、「由布院温泉の共同浴場(公衆浴場)」に興味を持っていただければ嬉しいです。
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この記事の目次
1,「由布院温泉」にある7つの「共同浴場(公衆浴場)」
これから、大分県の由布院温泉で楽しめる「共同浴場(公衆浴場)」についてご紹介します。
「由布院温泉」にある「共同浴場(公衆浴場)」は、由布岳を眺められる場所に全部で7つあります。
それぞれの名前は、以下の通り。
●乙丸温泉館
●ゆのつぼ温泉
●由布岳温泉
●加勢の湯
●川西温泉
●下ん湯
●荒木共同浴場
それでは、まず「乙丸温泉館」から見ていきましょう。
1−1,乙丸温泉館
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出典:instagram/kajikazu23さん
「由布院温泉」にある「共同浴場(公衆浴場)」の1つ目は、「乙丸温泉館」です。
「由布院」駅から大通りを5〜6分ほど歩いて、細い通りを右に入ると「乙丸温泉館」という建物が見えます。一見すると小さめの資料館というたたずまいですが、温泉施設です。
大通りを歩いていた時、たまたま洗面器を持って歩いている人がいたのでついて行ったので分かりましたが、知らないと「共同温泉(公衆浴場)」とは思えません。
中は休憩所なども併設しているようで、建物自体も広いです。受付でお金を払って入場します。
湯船は石で囲まれた「岩風呂」風で、「あつ湯」と「ぬる湯」に分かれています。建物も湯船も、昭和を感じさせる雰囲気があります。
泉質はやや青みがかかっている「単純温泉」ですが、実際に入浴した感覚では、「塩化物泉」や「硫酸泉」の感覚があります。(※入浴感は個人の感想です)
「乙丸温泉館」の施設情報
住所:大分県由布市湯布院町川上2946-1
電話番号:0977-84-3573
営業時間:6:30〜21:00
定休日:なし
入浴料金:200円 ※2018年11月現在の料金です。
お風呂情報:内湯男女各1(湯船があつ湯とぬる湯に区切られています)
泉質:弱アルカリ性単純温泉
駐車場:あり10台
次は、歴史ある「共同浴場(公衆浴場)」の「ゆのつぼ温泉」です。
1−2,ゆのつぼ温泉
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出典:instagram/freelaboさん
「由布院温泉」にある「共同浴場(公衆浴場)」の2つ目は、「ゆのつぼ温泉」です。
由布院の駅前通りをしばらく進むと「湯の坪街道」という通りがあります。その通りを進み、途中から川沿いへ向かうと、小さな瓦葺きの建物があります。
なんと江戸時代には既に名前があったという、歴史のある「共同浴場(公衆浴場)」が「ゆのつぼ温泉」です。ここは、観光スポットとしても有名です。
料金箱にお金を入れる無人タイプで湯船は、長方形の檜風呂が一つ。脱衣所と湯船は別々になっています。
温泉の泉質は、かけ湯をしたと同時くらいにわかる、弱アルカリ性のトロッと感があり、入浴すると確信できます。お湯自体も、薄く青みがかっています。「乙丸温泉館」と近いので、泉質がよく似ています。(※入浴感は個人の感想です)
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出典:instagram/wimbledon_oyajiさん
「ゆのつぼ温泉」の施設情報
住所:大分県由布市湯布院町川上1087-1
電話番号:0977-84-3111(湯布院商工観光課)
営業時間:10:00〜22:00
定休日:なし
入浴料金:200円 ※2018年11月現在の料金です。
お風呂情報:内湯男女各1
泉質:弱アルカリ性単純温泉
駐車場:あり2台
次は、由布院中心部からは少し離れます。
「由布岳温泉」です。
1−3,由布岳温泉
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出典:instagram/kukatuneさん
「由布院温泉」にある「共同浴場(公衆浴場)」の3つ目は、「由布岳温泉」です。
由布院中心部から、駅を背にして右手側方向に車で5分弱。教会のある田園風景の中に「由布岳温泉」があります。
広大な広場の中にある「共同浴場(公衆浴場)」で、家族湯や飲泉できる湧水もあります。
受付から大浴場までも駐車場のような広場で、少し距離があります。
湯船は「内湯」と「露天風呂」。
「露天風呂」は、由布岳の絵が描かれていますが、実際の由布岳も見る事ができます。
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泉質は、弱アルカリ性の単純温泉。
トロトロ感がありますが、地下水が源泉に混ざっているのか炭酸水素系の感覚もあります。(※入浴感は個人の感想です)
「由布岳温泉」の施設情報
住所:大分県由布市湯布院町川上2426-3
電話番号:0977-84-2453
営業時間:9:30〜19:00
定休日:なし
入浴料金:※2018年11月現在の料金
・大人500円/小学生以下300円
・家族風呂/1時間2000円(延長30分800円)
お風呂情報:内湯男女各1/露天風呂男女各1/家族風呂12
泉質:弱アルカリ性単純温泉
駐車場:あり50台
次は、「ゆのつぼ温泉」とどちらが歴史あるのかよく分かりません。
「加勢の湯」です。
1−4,加勢の湯
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出典:instagram/matakichi1216さん
「由布院温泉」にある「共同浴場(公衆浴場)」の4つ目は、「加勢の湯」です。
「湯布院」駅は、九大本線という路線の中にあります。この線路沿いに「庄内駅」方面へ行くと、湯布院町川南町という場所に到着します。
この川南町の一角に、明治14年に建築された「加勢の湯」があります。周囲に住宅はあるものの、目印らしきものはほとんどありません。建物は瓦葺きで年期が入っており、成分分析書の看板は、見るからにボロボロです。建物の中に入ると、脱衣場と一体型の湯船があり、湯船をよく見ると元々混浴だったのが分かります。
温泉は、さっぱり感のある単純温泉。
源泉温度が高いため、結構なアチチ湯になる場合もあります。浴室内の雰囲気は、マニア向けですが、地元の方との会話が楽しめる「共同浴場(公衆浴場)」です。
「加勢の湯」の施設情報
住所:大分県由布院市湯布院町川南5103
電話番号:なし
営業時間:7:00〜22:30
定休日:なし
入浴料金:100円 ※2018年11月現在の料金です。
お風呂情報:内湯男女各1
泉質:単純温泉
駐車場:なし(入浴中に建物の前に1台だけ駐車可)
次は、この「加勢の湯」からさらに南由布駅方面へと行きます。
こちらも線路近くにある「共同浴場(公衆浴場)」の「川西温泉」です。
1−5,川西温泉
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出典:instagram/takatch2002さん
「由布院温泉」にある「共同浴場(公衆浴場)」の5つ目は、「川西温泉」です。
九大本線を南由布方面に行くと国道210号線があります。この道路をさらに進むと、「川西農産物加工直売所」という地元の農作物や加工品のジャムなどを販売している場所があります。
そこに併設されているのが「川西温泉」です。
入浴料の200円を入れ、ゲートを回して入場するタイプの入口です。
湯船は四角い浴槽が1つ。
泉質は、「含鉄(Ⅱ)ーナトリウム・カルシウムー硫酸塩泉」。やや青みがかった温泉で、硫酸塩泉の肌りがあります。また、含鉄泉の効果で、体の血行が良くなる感覚があります。(※入浴感は個人の感想です)
「川西温泉」の施設情報
住所:大分県由布市湯布院町中川1358-2
電話番号:0977-84-2907
営業時間:9:00〜21:00
定休日:なし(点検等で臨時休業あり)
入浴料金:200円 ※2018年11月現在の料金です。
お風呂情報:内湯男女各1
泉質:含鉄(Ⅱ)ーナトリウム・カルシウムー硫酸塩泉
駐車場:あり20台
実は、由布院温泉の「共同浴場(公衆浴場)」には、注意が必要な場所もあります。
そんな「共同浴場(公衆浴場)」もご紹介しておきます。
2,訪問時に注意が必要な「由布院温泉」の「共同浴場(公衆浴場)」とは?
これからご紹介する「共同浴場(公衆浴場)」には、訪問する際に注意が必要です。
訪問する際は、自己責任でお願いします。
そんな「由布院温泉」でちょっと注意が必要な「共同浴場(公衆浴場)」は、以下の2つです。
●「下ん湯」
●「荒木共同浴場」
それぞれ、どのように注意が必要なのか、これからご紹介していきます。
まずは、一つ目は、「下ん湯」からです。
2−1,下ん湯
「由布院温泉」にある「共同浴場(公衆浴場)」の6つ目は、「下ん湯(したんゆ)」です。
JR「由布院」駅を背に見ながら駅前の通りを歩いて行くと、「金鱗湖」という湖があります。湖に温泉が流れ込んでいるため、冬の朝には湯けむりが立ち昇る幻想的な光景を見ることができます。
そんな金鱗湖のほとりに、小さな藁葺きの建物があります。ここが「下ん湯」です。
料金箱にお金を入れるタイプの共同浴場(公衆浴場)なのですが、扉を開けてビックリ。
「混浴」なのです。
最近では、女性の方が「混浴」に堂々と入ると言われていますが、実際はどうなのでしょう。
脱衣棚があるだけの浴槽一体型なので、正直、女性にはハードル高めです・・。
勇気がある方は、是非、挑戦してみて下さいね。
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出典:instagram/wossan_essanさん
「下ん湯」の施設情報
住所:大分県由布市湯布院川上1585番地
電話番号:0977-84-3111
営業時間:10:00〜22:00
定休日:なし
入浴料金:100円 ※2018年11月現在の料金です。
お風呂情報:内湯・露天(混浴)
泉質:単純温泉
駐車場:なし
「下ん湯」は、注意して勇気があれば大丈夫ですが、次は本当に危険です。
「荒木共同浴場」のご紹介です。
2−2,荒木共同浴場
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出典:instagram/tomohirokitanoさん
「由布院温泉」にある「共同浴場(公衆浴場)」の7つ目は、「荒木共同浴場」です。
※こちらの「共同浴場(公衆浴場)」を訪問する際には、自己責任でお願いします。詳しい場所は、住所という形でのみ記載いたしますので、興味のある方は、ネット検索等で調べて下さい。
それでは、ご紹介しますね。
こちらの何が危険かと言いますと、なんと「線路」を横切らなければいけないのです。
一応、「線路には入らないで下さい」という表示はあるものの、ちょっとした道や階段があったりして、ガードレールもその部分だけ切れています。誰がどう見ても「ここを渡ってもいいよ感」が満載なのです。
しかし、その線路には踏切はありません。
さらに、ここ以外に入口らしき場所もないのです。
電車が来ないことを確かめて、素早く線路を横切り、道なりに歩くと古めかしい建物があります。横では温泉タンクから温泉が湧き出しています。
お金は、料金箱に入れるタイプで、浴室は脱衣所と一体型。
こじんまりとした湯船があるだけで、浴室も2〜3人で満杯になりそうな狭さです。
温泉は柔らかい感覚で、炭酸水素系なのか硫酸塩泉系なのかといった雰囲気です。
線路の真横に建物があるというシチュエーションと、訪問時の独特のドキドキ感を味わえる「共同浴場(公衆浴場)」です。
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出典:instagram/matakichi1216さん
「荒木共同浴場」の施設情報
住所:大分県由布市湯布院町川北荒木共同浴場
電話番号:なし
営業時間:不明
定休日:不明
入浴料金:100円 ※2018年11月現在の料金です。
お風呂情報:内湯男女各1
泉質:不明
駐車場:近くに駐車できそうな場所がありますが、自己責任でお願いします。
3,【宿泊予約】「由布院温泉の温泉旅館」宿泊に関するお得な料金での予約方法
この記事では、「由布院温泉の共同浴場(公衆浴場)」についてご紹介してきましたが、せっかく大分の「おんせん県」由布院まで行くなら、「おすすめの温泉旅館に宿泊したい」と思われる方も多いはず!
そんな方のために、「由布院温泉」にあるおすすめの温泉旅館をお得な料金で宿泊できる方法をご紹介いたします。
以下で、好みの温泉旅館を探し、予約状況やお得な料金で宿泊できるプランを探して予約してみてください。
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4,「日本の秘湯」ゆ~ナビ編集部コメント
いかがでしたか?
皆さん、こんにちは。
この記事の筆者の温泉シニアマイスターの「小井 明日香」です。
「由布院温泉」の「共同浴場(公衆浴場)」について、ご紹介させていただきました。
一般的に「共同浴場(公衆浴場)」は、地元の皆様にはよく知られていますが、旅行者の方にはあまり知られていません。ぶらりと立ち寄った旅行者のマナー違反がひどく、組合化してしまう温泉もあったりします。温泉地の文化を守るためにも、地元のお風呂をお借りするという気持ちを忘れないようにしましょう。
また「共同浴場(公衆浴場)」ですので、シャンプーや石鹸を置いていない場合もあります。「共同浴場(公衆浴場)」を巡る際には、念のために持ち歩くようにしましょう。
「由布院温泉」と言えば童話に出てきそうな馬車が走り、オシャレなお店が建ち並ぶ温泉地のイメージが強い方も多いです。なので、「共同浴場(公衆浴場)」はたいした場所はないんじゃないかと思う人もいらっしゃるかと思います。
実は・・・私がそうでした。(笑)
しかし実際に外湯を巡ってみると、そこには地元の皆様の生活や温泉事情などを垣間見ることができました。旅館や観光だけでは見えてこない、本当の意味での「由布院温泉」がそこにありました。
この記事を読んでいる皆様も由布院旅行に行く機会があれば、地元の皆様が生の生活を見せてくれる「共同浴場(公衆浴場)」を巡ってみませんか?
もしかすると、素敵な自分だけの宝を見つけられるかもしれませんよ。
記事作成日:2018年11月14日
記事作成者:「日本の秘湯」ゆーナビ編集部 温泉シニアマイスター小井 明日香