熊本県の南小国に「黒川温泉」という温泉地があります。
情緒あふれる温泉街があり、温泉宿が建ち並んでいます。川沿いにある温泉宿は、どれも風情があり日常の疲れを癒やしてくれるそんな場所です。
「やっぱり、温泉情緒あふれる温泉街なんだから、旅館に泊まって、のんびり日常を忘れたいわ。」
「温泉街だから、浴衣着てぶらぶらしてみたいよね。」
と、普通はそう考えますよね。
実際そうなんですが、しかし今回は、こんな温泉街情緒あふれる場所にある「共同浴場(公衆浴場)」に注目したいと思います。
「共同浴場(公衆浴場)」があるということは、この周辺で生活している人がいると言うことです。確かに温泉街の少し外れには民家もあり、畑もあります。
つまり、黒川温泉を日常生活にしている人たちが利用している共同浴場(公衆浴場)です。そこには2つの施設があります。まさしく、これは秘湯です。
今回は、その貴重な黒川温泉の「共同温泉(公衆浴場)」についてご紹介いたします。
熊本旅行に行く機会があれば、黒川温泉まで足をのばしてみませんか?
▼【泊まりで行かれる方へ】熊本県「黒川温泉」温泉旅館の宿泊予約は、以下でお得な料金をチェックしてみてください。
【とにかくお得に泊まりたい方必見「ゆこゆこネット」で探す】熊本「黒川温泉」おすすめ温泉旅館のお得な宿泊プランはこちら
【とにかくお得に泊まりたい方必見「じゃらん」で探す】熊本「黒川温泉」おすすめ温泉旅館のお得な宿泊プランはこちら
この記事の目次
1,黒川温泉にある「共同浴場(公衆浴場)」2つとは?
前述のとおり、黒川温泉にはまさしく秘湯と言うべき「共同浴場(公衆浴場)」が2つあります。
一つ目は、旅館街の下川端通りという場所の地蔵堂の近くにある、その名も「地蔵湯」です。もう一つは、その川端通りをさらに竹田方面へと進み、一番最初にある駐車場のところにある「穴湯」という「共同浴場(公衆浴場)」です。
「まさしく穴場!」って雰囲気が名前から漂ってきませんか?
これから、この二つの「共同浴場(公衆浴場)」をご紹介していきます。
2−1,地蔵湯
「黒川温泉」にある共同浴場(公衆浴場)の1つ目は、「地蔵湯」です。
「地蔵湯」へ向かう道は大きな下りの階段になっています。階段を降りた先にあるのは、お寺のような造りの建物です。瓦葺きで何段かに区切られた屋根は「共同浴場(公衆浴場)」とは思えないほどの雰囲気です。
(1)入浴料の支払い方法
入浴料金の支払い方は少し変わっていて、まず100円を入れる場所があります。そこにお金を入れると、入口の扉が開きます。
次に中に入ると、靴置き場にもう一つ料金箱があります。
写真は、靴置き場にある「料金箱」です。
こちらで、あと100円を支払います。
(2)お風呂
写真は、お風呂の浴槽の様子です。
浴室は、浴槽一体型のもので「共同浴場(公衆浴場)」になれている人には見慣れた光景ですが、旅館街と言うことを考えると少しびっくりするかもしれません。
浴槽は、あつ湯とぬる湯がある二層型となっており、源泉がかけ流されていない方は、ぬるいはずなのですが・・・。筆者の私が入浴した時は、どちらも熱い温泉でした。(笑)
しかし、黒川の発祥温泉とも言われている地蔵湯ですので、その泉質は黒川温泉に多い硫酸塩泉の雰囲気を感じさせてくれました。
成分分析書がありませんでしたので、正確な泉質がわからず、残念でした。
「地蔵湯」の基本情報
住所:熊本県阿蘇郡南小国町6606
電話番号:0967-48-8130
駐車場:なし(近くに共同駐車場あり)
入浴料:※2019年11月現在
・大人200円
・子供100円
営業時間:8:00 ~ 19:00
定休日:なし(年中無休)
公式サイト:なし
2−2,穴湯
この投稿をInstagramで見る
出典:instagram/kouichimatsuseさん
次に「黒川温泉」にある共同浴場(公衆浴場)の2つ目は、「穴湯」です。
黒川温泉の全体図で見ると、ちょうど真ん中あたり川の近くにある無料駐車場があるのですが、「穴湯」はそこから細い階段を降りた川沿いにあります。
こじんまりした建物は、小さなお堂のようにも見えます。
入口で100円を払い建物の中に入るのですが、入ってすぐ右手側に女性用脱衣場があり、左手側に普通の脱衣棚があります。
100円で黒川温泉にしては安いな・・・なんて思っていましたが、前述の光景を見て、一瞬でその理由が分かりました。
勘の鋭い方なら、もうお気づきかも知れませんが、「穴湯」は混浴なのです。
この日はたまたま男性が入浴していませんでしたので、恥ずかしくはなかったのですが、そうでない場合は、本当に勇気がいる温泉です。
(1)お風呂
写真は、穴湯のお風呂の様子です。
湯船自体は、熱いお湯とぬるいお湯に分かれています。
泉質は「単純温泉」ですので、軽さはあるものの硫酸塩系の温泉ですので、独特の肌触りがあります。また、塩化物系も含まれていますので、ポカポカ感が残ります。さらに弱酸性ですので、お肌にしっとり感が残りお風呂上がりにケアをしなくても大丈夫そうです。
いずれにせよ、「混浴」でしたので、誰か男性が入って来たら恥ずかしいという思いもあり、あまり長い入浴時間を取れなかったのが残念です。(笑)
(2)「穴湯」の泉質
泉質:単純温泉(低張性・弱酸性・高温泉)
泉温:77.8℃
PH:3.3
「穴湯」の基本情報
住所:熊本県阿蘇郡南小国満願寺6541
電話番号:0967-44-0076
駐車場:なし(近くに無料駐車場あり)
営業時間:7:30 〜 19:00
入浴料金:※2019年11月現在
・大人100円
定休日:なし(年中無休)
3.黒川温泉の泉質紹介
次に、黒川温泉の泉質紹介をしておきます。
黒川温泉は、今回の記事でご紹介した「共同浴場(公衆浴場)」をはじめ、旅館街もある温泉地です。
その特徴は、なんと7つの泉質があるという点です。
「単純温泉・硫黄泉・炭酸水素塩泉・塩化物泉・硫酸塩泉・含鉄泉・酸性泉」です。
こちらは、すべて療養泉になります。また、同じ療養泉でも、酸性とアルカリ性があったり、混合しているものがあったりで、多種多様の温泉を体験できるんです。
また、泉質が違いますので、機能温泉浴を体験することもできます。
例えば、弱アルカリ生の単純温泉や炭酸水素塩泉でお肌の角質をゆるやかに落として、塩化物泉で保湿する巡り方や、含鉄泉や硫黄泉や硫酸塩泉をはしごする体質改善巡りなどもあります。
好みに合わせて温泉めぐりできますので、ご訪問の際は、観光案内のパンフレットなどで泉質を調べながら巡るのも楽しいですよ。
4,「黒川温泉」までのアクセス情報
(1)車
・北九州より:「日田IC」経由で約3時間30分(「日田IC」からは約1時間)
・福岡市より:「日田IC」経由で約2時間30分(「日田IC」からは約1時間)
・久留米市より:「日田IC」経由で約2時間(「日田IC」からは約1時間)
・熊本ICより:約1時間30分
・別府市より:湯布院IC、やまなみ経由で約1時間30分
(2)バス
・博多駅より(西鉄バス、日田バス、産交バス):
JR「博多」駅から空港行きに乗車、空港から「日田」(乗り換え)、「日田」から「杖立温泉」(乗り換え)、「杖立温泉」から「ゆうステーション」(乗り換え)、「ゆうステーション」から「黒川温泉」まで。
・熊本駅・阿蘇駅より(九州横断観光バス):
「熊本」駅・「阿蘇」駅より九州横断観光バスに乗車、「黒川温泉」で下車。
・別府駅より(九州横断観光バス)
「別府」駅より九州横断観光バスに乗車、「黒川温泉」で下車。
バスでのんびりと移動するか、レンタカー等のお車で移動するかは、その日の天気や好みに応じて決めてみましょう。
「黒川温泉」は、少し離れた温泉施設もありますので、車の移動が便利ですが、ウォーキングがてら温泉巡りをするのも楽しいですよ。
5,【宿泊予約】「黒川温泉の温泉旅館」お得な料金での宿泊方法
この記事では、熊本県にある黒川温泉の「共同浴場(公衆浴場」についてご紹介してきましたが、せっかく「黒川温泉」まで行くなら、「おすすめの温泉旅館に宿泊したい」と思われる方も多いはず!
そんな方のために、「黒川温泉」にあるおすすめの温泉旅館をお得な料金で宿泊できる方法をご紹介いたします。
以下で、好みの温泉旅館を探し、予約状況やお得な料金で宿泊できるプランを探して予約してみてください。
▼【泊まりで行かれる方へ】熊本県「黒川温泉」温泉旅館の宿泊予約は、以下でお得な料金をチェックしてみてください。
【とにかくお得に泊まりたい方必見「ゆこゆこネット」で探す】熊本「黒川温泉」おすすめ温泉旅館のお得な宿泊プランはこちら
【とにかくお得に泊まりたい方必見「じゃらん」で探す】熊本「黒川温泉」おすすめ温泉旅館のお得な宿泊プランはこちら
6,「日本の秘湯」ゆ~ナビ編集部コメント
どこかの映画やドラマで出てきそうな、森と川のコラボが美しい温泉街。
それが黒川温泉です。
川沿いに建ち並ぶ旅館街とどこか懐かしい商店街は、ありふれた日常を忘れさせてくれる癒やしの空間と言っても過言ではありません。
そんな空間にたたずむ、今回ご紹介した2件の「共同温泉(公衆浴場)」は、きっとこの場所が今のような旅館街になる前から、黒川温泉を見守ってきた守り神なのかもしれません。
また、気軽に入浴できる「共同浴場(公衆浴場)」は、地元の人にとっては観光客の人達とコミュニケーションをはかる社交場なのではないでしょうか。
歴史と地元の皆様の思いがつまった「共同浴場(公衆浴場)」は、温泉地の宝であると私は思っています。
黒川温泉に限らず、皆様も「共同浴場(公衆浴場)」をご利用する際は、地元の皆様への感謝の気持ちを忘れないようにして下さい。また、最近では、観光客の増加でマナーが悪い人も増え、それが原因で地元の人専門になってしまう「共同浴場(公衆浴場)」も増えているようです。
実際の所、「共同浴場(公衆浴場)」のマナーは、分かりづらいことも多いですが、マナーについての張り紙をしている所も増えてきました。読み落としがないように、温泉だけではなく、周囲にも目を配ってみましょう。
十年先の未来にも、地元の人とコミュニケーションがとれる「共同浴場(公衆浴場)」が残っていますように。
記事作成日:2019年11月6日
記事作成者:「日本の秘湯」ゆーナビ編集部