「日本三大名泉」や「日本三古泉」の一つになっている、兵庫県神戸市にある「有馬温泉」。
その歴史も古く、なんと大化の改新まで遡ると言われています。戦国時代には天下人「豊臣秀吉」に愛されたことでも知られています。
そんな日本きっての温泉地「有馬温泉」は、神戸市内からわずか30分ほどでアクセスすることが出来る手軽さもあり、一年を通してたくさんの観光客で賑わっています。
また、温泉街にはお土産屋さんや飲食店が並び食べ歩きを楽しんだり散策にもピッタリです。
そして人気温泉地である「有馬温泉」には、もちろんたくさんのホテルや温泉旅館があります。老舗旅館や大型ホテルなどもありますが、今回はそんな中でも別格の風格が漂う宿「陶泉 御所坊」をご紹介したいと思います。
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「陶泉 御所坊」は、開業以来たくさんの文化人に愛されてきた「有馬温泉」きっての名宿の一つ。ここでは「陶泉 御所坊」の魅力や特徴はもちろん、その歴史にも触れていきたいと思います。
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この記事の目次
1,有馬温泉で最古の旅館!文化人に愛された宿「陶泉 御所坊」の歴史をご紹介
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まず最初に「陶泉 御所坊」の歴史について、簡単に説明しておきたいと思います。
「陶泉 御所坊」の創業は、建久2年(1191年)といわれていて、数ある「有馬温泉」の旅館の中で一番古い旅館です。
当初は、温泉の湯殿の隣に宿があったことから「湯口屋」と呼ばれていましたが、14世紀終わりに「足利義光」が「湯口屋」を訪れ、逗留したことで「御所」と呼ばれるようになります。
その後、文明15年(1483年)に「蓮如上人」が逗留し、「坊」が付け加えられ「御所坊」という名前になりました。
また大の「有馬温泉」好きだった「豊臣秀吉」が有馬に湯山御殿を建てた際に、「御所坊」は秀吉から13石を譲り受け、現在の滝川沿いに場所を移しました。
さらに明治以降も「谷崎潤一郎」、「吉川英治」、「伊藤博文」といった文化人が好んだ宿としても知られています。
「陶泉 御所坊」の歴史を紹介すると、誰もが知っている偉人ばかりが登場することに驚きます。その歴史の深さと格式の高さを感じることが出来ますよね。
「陶泉 御所坊」を訪れる際にはぜひ、このことを思い出しながら訪れてみてください。
より一層感慨深い思いに浸ることが出来ると思いますよ。
2,「陶泉 御所坊」の温泉旅館としての魅力や特徴は!?
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それでは、「陶泉 御所坊 」の温泉旅館としての魅力や特徴をご紹介いたします。
「陶泉 御所坊 」は有馬温泉を代表する高級旅館の一つ。
そんな「陶泉 御所坊」の魅力といえば前述した、名だたる文化人に愛されてきたという歴史のもその一つです。歴史を感じさせる家具や調度品が館内の至ることろにあるのも「陶泉 御所坊」の特徴です。
また、古さだけでなく西洋モダンのエッセンスも加えられていて、絶妙なハーモニーを醸し出しています。その結果、近代化がすすんだ「有馬温泉」の旅館の中でも「陶泉 御所坊 」だけは別世界、圧倒的な風格を感じることが出来ます。
そして、もちろんインテリアやデザインだけが魅力ではありません。
温泉は、日本三大名泉や日本三古泉の「有馬温泉」のお湯を贅沢にも源泉かけ流しで楽しむことが出来ます。
そして、珍しいのが「半混浴」というちょっと珍しい「露天風呂」が注目です。
お風呂については、この後の段落で詳しくご紹介していますので、しばらくお待ちを。
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また、こだわりはお風呂だけではありません。
忘れてはいけないのが、お食事も魅力の一つ。
「陶泉 御所坊」で味わえる料理は「山家料理」と呼ばれ、見た目の華やかさにこだわらず、良い食材を最高の一番美味しい状態で提供してくれる料理です。
「但馬牛」、明石港で水揚げされた「魚介類」など、地元兵庫県にこだわった料理はどれを食べても絶品。
食事だけでも利用する価値があるのも「陶泉 御所坊」の魅力です。
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3,半混浴の珍しい露天風呂とは?「陶泉 御所坊」のお風呂をご紹介
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続いては、「陶泉 御所坊」のお風呂をご紹介していきたいと思います。
日本三大名泉や日本最古泉の一つ「有馬温泉」にある旅館なら、やはりお風呂は絶対に期待しますよね。
実は、「陶泉 御所坊」のお風呂、日本中探してもなかなか見つからない珍しい造りをしているんです。そして、その造りがカップルで「有馬温泉」を訪れる人たちの間で話題になっています。
既に前段で少しご紹介いたしましたが、「一体どんなお風呂なのか?」、ここで詳しく見ていきましょう。
まず、男女それぞれに分かれた脱衣所から浴室に入ります。すると洞窟のような温泉の回廊がお出迎え。さらにその先に進んでいくと屋根付きの「露天風呂」が現れます。
と、ここまでならよくある「露天風呂」なのですが、なんと「陶泉 御所坊」の露天風呂には、男湯女湯の間に壁がありません。仕切りはあるけど、壁はない。つまり男女で顔を合わせることが出来てしまう「半混浴」のお風呂なんです。
「そんなの恥ずかしい!」と思うかもしれませんが、大丈夫です。
地下60キロの海洋プレートから湧き出す「陶泉 御所坊」のお湯は鉄分をたっぷり含んだ茶褐色のにごり湯。有馬ならではの「金泉」です。さらに屋根付き「露天風呂」で明るすぎずお互いに見えづらくなっているんです。
カップルで来るとお互い顔を合わせることができ、しかも完全な混浴よりもかえってドキドキ感が増すと話題になっているんです。(笑)
カップルはもちろんですが、家族で利用する時にも嬉しいですよね。
また、この「半混浴」のお風呂以外に「ジャグジーの内風呂」もあります。
こちらでは透明の「銀泉」が楽しめます。
「半混浴」という珍しいスタイルの温泉、ぜひ一度体験してみてください。
以下、「YouTube」の動画でも、雰囲気をつかんでいただけると思いますので、参考にご覧ください。
出典:YouTube/https://www.youtube.com/watch?v=xNskhWW2MLQ
4,「陶泉 御所坊」の日帰り入浴のご紹介
高級旅館の「陶泉 御所坊」ですが、実は日帰り温泉として利用することも出来るんです。
ここでは、「陶泉 御所坊の日帰り入浴についてご紹介しておきます。
宿泊するとそれなりのお値段がしていまいますが、日帰りの場合は比較的リーズナブル。
「陶泉 御所坊」の日帰りには2つのパターンがあります。
(1)お風呂のみ利用
(2)お風呂と昼食
お風呂のみでも利用出来ますが、「陶泉 御所坊」の食事は、「山家料理」というこだわり内容で、地元の美味しいものを堪能したいという人にはピッタリ。
しかも、昼食とセットで予約しておくと入浴も優先的に案内してもらえる特典もあります。
「神戸」や「大阪」からのアクセスも便利な「有馬温泉」なので、日帰りでも利用できるのはありがたいですよね。
立ち寄り湯で気軽に利用するものアリですし、昼食とセットでのんびり優雅に過ごすのもオススメです。
「陶泉 御所坊」の日帰り入浴情報
利用時間:11:00〜14:00
定休日:不定休
日帰り入浴料金:※2019年2月現在の料金
1,575円(貸しフェイスタオル代込み)
※バスタオルレンタル 315円
5,「陶泉 御所坊」の宿泊情報
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日帰り入浴に続いて、自慢の温泉旅館の「陶泉 御所坊」の宿泊情報もあわせてご覧ください。
日帰り入浴でも楽しめる「陶泉 御所坊」ですが、宿泊するとさらにその魅力を感じることが出来ます。
客室は、「デラックス」・「スーペリア」・「モデレート」の3種類がありますが、全ての部屋に共通しているのは、古き良き日本の宿を感じさせるインテリア、そして明る過ぎず、心安らぐ適度な暗さです。
特に「デラックス」の部屋は、広々とした空間にレトロな家具や調度品、そして「谷崎潤一郎」や「伊藤博文」など「陶泉 御所坊」のファンであった文化人が残していった書や詩が残っています。
また窓からは滝川や桜などを臨むことが出来ます。
こんな部屋に宿泊すると普段読まない本を読んでみたくなってしまう人は多いのではないでしょうか。
さらに「デラックス」の客室に泊まった人限定で、御所坊離れの湯殿「偲豊庵」も利用することが出来ます。
静かな庭園を眺め、わずかに聞こえる水琴窟の水音をBGMに入るお風呂はこの上ない贅沢。
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「スーペリア」や「モデレート」の部屋も「デラックス」には及びませんが、落ち着いた空間で非日常の時間を過ごすことが出来ます。
お食事は、地元兵庫県の食材を主に使用した「山家料理」をご堪能ください。
「神戸牛」や「但馬牛」などもプランによって選べますよ。
良いものを最高の状態で提供してくれるので、どれも美味しく印象に残るメニューばかりです。
「歴史を感じる客室」、「質のいい温泉」、「美味しいお食事」と、どれをとっても有馬温泉を代表するにふさわしい温泉旅館です。
忙しい毎日を忘れて「陶泉 御所坊」日頃の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。
6,「陶泉 御所坊」の泉質紹介
以下では、泉質をご紹介しておきます。
御所泉源及び妬泉源の混合泉
泉質: 含鉄-ナトリウム-塩化物温泉(高張性・中性・高温泉)
泉質特徴:透明が酸化し淡褐色に変化したお湯。
源泉温度:79.3℃
ph値:6.5
湧出量:不明
効能(共通):
虚弱児童、慢性婦人病、月経障害、神経痛等など
7,「陶泉 御所坊」の口コミ情報・評判
「雰囲気、お風呂、お食事」と、全てに魅力たっぷりの「陶泉 御所坊」ですが、実際に行った人たちの評判はどうなんでしょうか。
ここでは、実際に「陶泉 御所坊」を利用したことのある人たちの口コミや感想をご紹介したいと思います。
ぜひ、参考にご覧ください。
有馬温泉の陶泉御所坊の半混浴露天は女性も楽しめる安心設計(きちんと高めの岩壁で仕切られてる)。有馬の湯だから茶色くて浸かってる部分は見えないし。家族とか夫婦向けかなあ、次くるときは夫と来たいなと思った。お昼のお弁当がめっっっちゃくちゃ美味しかった…さすが高級旅館だった… pic.twitter.com/Ls1T9uyNnK
— 温泉沼の住人(ながち) (@onsen_nagachi) 2017年10月28日
水曜どうでしょうの聖地、「有馬温泉 陶泉 御所坊」さんにお邪魔して入浴してきました
茶褐色で濃厚な泉質の金泉で、身体の中から熱くなります
風呂上がりのサイダーも素朴で美味しかった
帰りは電車で、とってもレトロな車両でした pic.twitter.com/NSIp7GhDaX— まるた (@kuuneru__maruta) 2017年8月21日
陶泉御所坊っていう老舗の旅館の立ち寄り湯に入ったんですが、一人貸切状態で最高に楽しかったです。
金泉銀泉両方揃ってて、明かり取りの天窓も有るしローマ風の銀泉の内湯と、和風の洞窟っぽい金泉の露天風呂が有ってすごく良かったです pic.twitter.com/OetPAEGtEk— つぐみ1/13インテ5号館 チ66b (@uzurabird) 2017年6月6日
今日は有馬温泉の、1191年創業、陶湶 御所坊に行ってきました。金泉・銀泉につかり、旨いもん食って幸せ😆🍀 pic.twitter.com/Fox3v9SHj7
— 🇯🇵北欧🇩🇰 (@danmark_brdr) 2016年8月21日
有馬温泉『陶泉 御所坊』♨
いくつかある日帰り入浴できる宿のひとつで、かけ流しで提供♪
半混浴になっていて、立ち上がらなければ顔だけ見える程度。
御所泉源と妬(うわなり)泉源の混合泉で、少し薄めのミルクティー色の金泉✨ pic.twitter.com/SpteGv7wVt— Juza. (@sunmoonstar1112) 2016年6月22日
電波復活\( ˙-˙ )/
居てた旅館。ほんっと素敵やった…
ご飯もなにもかも凄すぎた。
和と洋が味わえてレトロな
感じが本当に憧れ(*´ω`*)💗
有難うございましたっ!!←#有馬温泉#老舗旅館#陶泉御所坊 pic.twitter.com/D16ITzdZnM
— あきちゃ໒꒱· ゚ (@akicha0604) 2015年10月18日
さすが高級旅館なだけあって、お食事がとってもオススメのようです。
お風呂も「有馬温泉」の「金泉」が堪能できて満足していらっしゃいますね。「露天風呂」は、「半混浴」という珍しい造りだけでなく、泉質も皆さんに評価が高いですね。
「半混浴」は、思ったより見えないように配慮がされているようなので、女性でも安心して利用できるのでは?
8,「陶泉 御所坊」の基本情報
名前:陶泉 御所坊
英語表記:TOCEN GOSHOBOH
郵便番号:651-1401
住所:兵庫県神戸市北区有馬町858
電話番号:078-904-0551
定休日:年中無休
営業時間:11:00〜14:00 ※日帰り入浴の場合
日帰り入浴料:※2019年2月現在
・1回1,575円 ※日帰り入浴の場合(レンタルフェイスタオル付き)
お風呂情報:露天風呂(半混浴)・内風呂
施設備付の備品:シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ
駐車場:あり(無料)
公式サイト:http://goshoboh.com/
9,兵庫県「陶泉 御所坊」までのアクセス情報
郵便番号:651-1401
住所:神戸市北区有馬町858
電話番号:078-904-0551
電車
● 神戸電鉄「有馬温泉」駅より徒歩約5分又は送迎あり
バス
●JR「大阪」駅から高速バス「有馬エクスプレス号」に乗車、「有馬温泉バス停」下車より徒歩約5分又は送迎あり
●JRバス「三ノ宮バスターミナル」からJRバス、阪急バス又は神姫バスに乗車、「有馬温泉バス停」下車より徒歩約5分又は送迎あり
車
●大阪方面から
中国自動車道「西宮山口JCT」から阪神高速7号北神戸線に入り、「西宮山口南IC」で降り、有馬温泉へ入り有馬里駐車場へ
●三ノ宮方面から
新神戸トンネル有料道路から「箕谷IC」で阪神高速7号北神戸線に入り、「有馬口IC」を降り、有馬温泉へ入り有馬里駐車場へ
※宿周辺(有馬の中心街)は道が混むので有馬里駐車場(ありまり)に直行が便利です。
※有馬里駐車場には係が待機(9時~18時)しています。到着次第、宿まで送迎があります。
10,【宿泊予約】「陶泉 御所坊」宿泊プラン&お得な料金での予約方法
この記事では、文化人に愛された有馬温泉の名旅館「陶泉 御所坊」について日帰り入浴を中心にご紹介してきましたが、せっかく名湯「有馬温泉」に行くなら、「陶泉 御所坊に宿泊したい」と思われる方も多いはず!
そんな方のために、「陶泉 御所坊」の宿泊プランやお得な料金で宿泊できる方法をご紹介いたします。
以下で、予約状況やお得な料金で宿泊できるプランを探して予約してみてください。
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11,ゆ〜ナビニュース編集部コメント
いかがでしたか?
「陶泉 御所坊」は、入口からすでに風格が感じられる高級旅館です。館内に入っても至る所に歴史を感じることができ、非日常の贅沢な時間を過ごすにはピッタリの空間です。
「有馬温泉」といえば茶褐色の「金泉」が有名ですが、「陶泉 御所坊」のお風呂はしっかりと濃厚な「金泉」に入ることが出来ます。珍しい半混浴の露天風呂は、最初はちょっと恥ずかしい気もしますが、入ってしまえば意外と見えないので大丈夫です。男女で顔を合わせることが出来るので、カップルや家族にはとってもオススメです。
客室も日本の古き良き旅館に西洋のエッセンスが加わっていて、お洒落かつ落ち着く空間になっています。
山家料理と言われる食事も繊細で素材の良さを感じます。
宿泊するとより一層「陶泉 御所坊」の良さを実感できると思います。日帰りの場合でもぜひ食事も一緒に楽しんで欲しいと思います。
12,【関連情報】「有馬温泉」エリアにあるおすすめの温泉情報
今回の記事では「陶泉 御所坊」の温泉をピックアップしてご紹介してきました。「陶泉 御所坊」のある有馬温泉エリアには、その他にもおすすめできる温泉が多数存在しています。ここでは、「陶泉 御所坊」とあわせてご参考にしていただきたいおすすめの温泉情報をご紹介しておきます。
記事作成日:2019年02月07日
記事作成者:「日本の秘湯」ゆーナビ編集部